魅惑のピーナツバターコーヒー(コスメル島/メキシコ)
メキシコのカリブ海に浮かぶリゾート、コスメルに滞在した。
今回の旅で、ホルボッシュ、イスラムヘーレスときて3つ目の離島だ。
どこも似たようなもんだと思ってたけど結構違う。
それぞれに特色があると気づいたのは、ここコスメルでのことだった。
簡潔に言うと、ホルボッシュは素朴で陽気なカリビアン。
イスラムヘーレスはさらに観光地化されていて、レストランや宿が多く、ビーチではEDMが鳴り響いている。
しかし、路地に入ると一気にローカルな雰囲気がある。
ここコスメルは、大きさはイスラムヘーレスと同じくらいだけど、かなりリゾートムードが漂っている。
船を降りた瞬間からレンタカーの営業、そしてメインの通りには無数のお土産屋さん。
道も綺麗に舗装されていて、建物も新しい。
ビーチサイドには有名ブランド店が立ち並んでいて、なんだかアウトレットを思い出した。
カリブらしい素朴でカラフルなコンクリートの建物は少なくて、アメリカナイズされている感じがする。
簡潔に言うと、“スタバが2軒ある感じの島”。
実際2軒ある。
都会だ。
まあ、これはこれで居心地はいい。
コスメルは世界的に有名なダイビングスポットで、その透明度は沖縄をはるかに超えるという。
ほんまか?と思う。
沖縄に住んでいたのでその美しさは知っている。
まあ日によるけど、絶好調のときの綺麗さといったらそれはもう!
コスメルは、いかなるものか。
サンゴ礁で泳ぐのは久々だった。
心躍らせながらツアー会社に連絡すると、
「明日からお天気悪いよ」
とのこと。
心は一瞬で凪いだ。
最近雨多いな。
4日滞在したんだけど、ほぼずっと雨だった。
海が荒れている。
まあでも良い。
自称だらだらバックパッカー代表わたし。
いかなる引きこもりも快く引き受ける。
またいつかここに来た時に泳げばいい。
メキシコはあまりにも楽しいのでまたいつか訪れるはず。
ここでの思い出はひとつ。
カフェで飲んだ“ピーナツバターコーヒー”だ。
海は荒れ、空はどん曇り。
予定はなし。
となると、カフェでのんびり作業しようという気持ちになる。
Googleマップで探しつつ、口コミを見ていると
「ここのピーナツバターコーヒーの為なら死ねる。」
という投稿があった。
他にも、
「ここのピーナツバターコーヒーが大好き。」
「滞在中何度も通った」
「ピーナツバターコーヒーを飲むと、まるで夢の中。」
などなど、気になる言葉が連なっていた。
私はピーナツバターが好きだ。
ナッツ類全般好きなんだけど、旅中持ち歩くくらいには好きだ。
食べない日はない。
これは飲むしかないなと思って早速お店へ。
カップに顔を近づけるだけで香るピーナツ。
店内で焙煎しているというコーヒーもしっかり香り高く、バランスがいい。
このコク、たまらない。
3日連続で飲んだ。
すっかりピーナツバターコーヒーのシモベだった。
このカフェ、Wi-Fiもそこそこ早いし、作業がすごく捗った。
エアコンもあるし、BGMもうるさくない。
良いカフェだあ。
毎日飲んで、流石にハイカロリーなので夕食はサラダたっぷりで炭水化物は控えめにしてみた。
案外お腹いっぱいになったし、健康的な食後独特の、心の充足感があった。
シャワーを浴びて、そろそろ寝ようかなって時に、
同じ宿にいたドイツ人に話しかけれた。
「ピザ注文したら、向こうのミスで2枚届いちゃったんだ。無料で貰えたから、よかったら食べて!」
一瞬迷った。
お腹いっぱいだし、もう寝るし。
ピーナツバターがぶ飲みしてるし。
しかし気づいたら口に入れていた。
激うま!!
次の日の朝。
ヨガをしたあと白湯を飲みながら、
ヘルシーな気分で冷蔵庫を開けた。
そしてバナナとピザを見比べて、
ピザを手にした。
敗北。
冷ピザ、好きだ。
ジャンクから逃れるなんて不可能だ。
あと、よく考えたらピーナツバターは飲み物ではない。