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星に触れる魚の亡霊(ホルボッシュ島/メキシコ)
2023年11月14日、世界一周旅行の幕が上がる。
南米に始まりじわじわと日本に近づいていく魂胆。
パートナーと共にだいたい3年ほどかけて巡るつもり。
旅情80%ぐらいのかんじで緩く書いてまいります。
ホルボッシュ島に滞在した。
メキシコのカンクンからバスで3時間、さらに船で30分。
カリブに浮かぶ小さな島。
私たちのお目当ては夜光虫。
本当に見れるのかはわからない。
期待はしていないけれど、のんびりできそうだしまあ行ってみよう!
という感じだった。
そして着いたら土砂降りだった。
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でもまあ、船着場から宿まで徒歩10分とかだったし、まあ濡れても大丈夫でしょ!と思って歩いてみた。
そしたら道が冠水してて膝まで使った。
濡れてもまあ、とか思っていた数分前の私よ、
そんな問題じゃないよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1728333451-lO97iosx1WRZdSgQrkeK5nuy.jpg?width=1200)
水が濁っているから足元が全く見えない。
メキシコの道には、犬のフンやゴミ、粉々のガラスが落ちていることが多いので、サンダルの時とかはちょっと気をつけていた。
それが今、全てどうでもいい。
足元が見えないので、急に深くなってたり段差があったりでちょっと怖かった。
でもここでつまずいて転けたとしても、どうでもいい。
なぜならすでに下着まで浸水しているから。
衛生面には人並みの気の使い方をしているけど、そんなの意味ないぜ!と強行突破してくるハプニングが旅にはある。
この島は基本的に雨が降ると冠水するらしい。
道が粘土になっていて、水はけが悪い。
日が経っても自然と水がなくなることはなく、この大雨の3日後くらいに、
水を吸い上げる用らしき働く車がやってきた。
タクシーもバギー仕様で、冠水することが普通なんだと思う。
多分、みんな住民税的なの払ってるんだろうけど、島民は抗議しないんだろうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1728333467-kOzdtoAv8JS3iWfU0lM5FYxC.jpg?width=1200)
夜、雨は降っていなかったので冠水の道を横切ってビーチへと向かった。
夜光虫をご存知だろうか。
海にいるプランクトンで、大量発生すると青く光る。
残念ながらiPhoneには写らなかった。
実際はめちゃめちゃ光っていた。
夜光虫は刺激を与えられると発光する。
手を海に浸すと、キラキラっと光って、消える。
手を動かすと再びキラキラっと光って、消える。
星を触ってるみたいだった。
水中を歩いて行くと足元が光ると同時に、近くの魚が逃げる。
黒い海が魚の形に青く光っていく。
魚の亡霊のようだ。
そして波打ち際も、一歩一歩踏み出すたびに足元で砂浜が光る。
すごいぞ!ひかるひかる!
などと騒ぎながら、しばし無邪気に足踏みした。
感動したあとは、どうにか写真が撮れないか試してみた。
けれど全く写らない。
気になる人は、「夜光虫」とか「bioluminescence」で検索してみてほしい。
もしかしたら、写真に写るようなもっと光の強いスポットが世界にはあるのかもしれない。
行きたい。探さないとな。
それでもここで魔法使いのような体験ができたのはよかった。
上機嫌である。
帰りはマルケシータの屋台があったから食べた。
美味しかったな。
ちょっとぼったくられたけど。
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メキシコに来てからハマっている。
次の日、昼間にもビーチへ行ってみた。
透明度は高くなかったけど、このいかにも“カリブ海に浮かぶ島“といった感じが最高だった。
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![](https://assets.st-note.com/img/1728333574-ZQGOjLkSl4MnTiXWwHfp8xJ5.jpg?width=1200)
島を撫でるカラッとした風。
そよぐヤシの木。
陽光に照らされた明るい色彩の街並みが眩しい。
インフラが微妙に整っていなくても、この素朴さが好きだ。
のんびり以外することのないこの小さな島。
かと思いきや、雨に全てを諦めさせられたり、魔法使いの時間があったりと、案外刺激的なものだった。
プロフィール:
1996年、サブカルインドア人間として大阪にて誕生。
服飾専門学校卒業後テキスタイルデザイナーを務めるが都会的な暮らしや流行に嫌気がさし退職。
2021年、沖縄県の宮古島に移住。
趣味だったハンドメイドウィービングや料理の仕事に就く傍ら、フリーダビングにはまり毎日海で泳ぐ。
さらなる自然への興味と世界を深く解釈したい欲が矢を放ち、世界を駆ける。
ラジオとゲーム実況が好き。
情報記事はこちら。
https://maryojourney.com
良ければインスタグラムも覗いてみてください。
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