何海里をも超えて交わった食文化、Sushi屋に有り(プラヤ・デル・カルメン/メキシコ)
今日は寿司の気分だ!
いわゆる日本の“寿司“は諦めるとして、
“Sushi”…
つまりロール寿司(カリフォルニアロール的な)ならこの街にも選択肢がある。
滞在しているのはプラヤ・デル・カルメン。
ビーチゾーンは観光地化されていて、
そこを離れると大型スーパーやレストランがたくさんある。
結構栄えている街だ。
色々検索していると、
「SUSHI ROLL」というメキシコで人気の寿司チェーン店が目に留まった。
美味しそうかも。
早速行ってみることに。
結論から言うと、けっこう美味しかった。
そしてめちゃくちゃ楽しかった。
日本を模したテーマパークみたいな感じではしゃいじゃった。
何が楽しかったって、まず店内。
なんだか居酒屋風で、
入店すると「奥にTatamiの席があるよー!」と言われた。
畳!なんと!嬉しい!
日本をでてもうすぐ一年。
畳に座ってご飯を食べるなんて、まあまあ欲していたシチュエーションだ。
うきうきで向かった。
近づいてみると、めっちゃフローリングだった。
畳じゃない。
けどまあ、小上がりになってて掘り炬燵だ!
と気を取り直して靴を脱ごうとした。
そしたらまさかの土足だった。
スタッフがスニーカーのまま上がって行ったのは衝撃の光景だった。
恐る恐る靴のまま上がったけど、違和感しかなかった。
服着てお風呂入るみたいな気持ち悪さだ。
掘り炬燵なので座布団はあった。
そこに座ったけど、なんのありがたみも無かった。
まあ食べようではないかということで、メニューを開いた。
メニューも楽しかった。
なんだこの発想は!
おもろい。
そして可愛い。特にピザ寿司。
ロール寿司の種類はめっちゃ多くて、結構迷った。
60種類以上あったと思う。
どれも美味しそうだったけど、このカニクランチが気になった。
カニクランチは、
中にパン粉で揚げたカニとアボカド、クリームチーズが入っている。
外側には揚げた海苔が巻いてあった。
揚げ物に揚げ物。
うまい。
上にチリのソースがかかっているのでピリ辛だった。
チリが妙に豊かな香りを放っているので、大味とも言えない。
まあジャンキーなんだけど。
そして、写真の奥に写っているのはバニーロールという名前のもの。
外にサーモンが巻いてある。
中はマグロとアボカド。
上にはブロッコリースプライトとレモンが乗っかっていた。
黄色いソースはゆずマンゴーソースだそう。
ゆずの味はわかんなかった。
こちらも美味しかった。
カニクランチを口にした後なので、
「あっさりしてるな」という普段サーモンには使わない感想が出た。
美味しいじゃん、独自のロール寿司。
“これはこれであり界“のNo.1って感じだ。
一つ要望がある。
これ、一皿8個ずつだ。
この多さが海外ぽい。
日本にこの店があったら、流行ると思う。
一皿4個にして、日本進出を期待している。
もしあったら、学生の時とか行きまくってただろうな。
ロール寿司を見て、
「いやいや寿司ではないわ。」と言う人もいると思う。
しかし私は知っている。
くら寿司にある“あぶりチーズ豚カルビ”や
“あぶりチーズサーモン”が
大人気であることを!
どうせ私たちはいつだって、
伝統を逸脱したアレンジフードの虜なんだ!!
このSUSHI ROLLのいいところは、日本のズバリを目指してないところ。
やたらカラフルだし、チリソースがかかっていたりと、メキシコの要素もふんだんに含まれている。
まさに日本×メキシコのハイブリッド。
何海里をも超えて、食で交わった異国の文化。
もし日本に出店するならと、
アイデアがボコスカ出てきた。
例えば、カキフライとホワイトソースのロール。
美味しそう。
いぶりがっこクリームチーズとポテサラのロール。
美味しそう!
明太子だし巻きロール。上に大根おろし。
美味しそう!!
海苔に衣をつけるのもいい。
砕いたトスターダ(タコスを揚げたもの)とか、いいんじゃないだろうか。
そしてそこにサルサを添えれば一気にメキシカンムード漂う。
居酒屋にはサラダとかもいるだろう。
サラダにはタヒン(チリのシーズニングパウダー)をかけよう。
箸休めの冷やしトマトとか枝豆にもタヒンが合いそう。
タヒンマヨとか作っちゃおう。
ナチョスも流行りそうだ。
あんなん若者が虜になる要素しかない。
子供もナチョスに狂うと思うので、ファミリー層もここでゲット。
もし私がビジネスに興味ある人間なら、手を出している。
残念ながら、ない。
美味しそうなもの考える妄想力のみが長けている。
食いしん坊なだけか。