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ごめんね地上絵(ナスカ/ペルー)2/2
2023年11月14日、世界一周旅行の幕が上がる。
南米に始まりじわじわと日本に近づいていく魂胆。だいたい3年ほどかけて巡るつもり。
情報系のブログのほうが閲覧してもらえる機会はあるのは知ってるけれどわたしがおもんないんで、旅情80%ぐらいのかんじで緩く書いてまいります。
今日は朝からナスカの地上絵へ。
ホテルの人が迎えにきてくれて、バンで数分先のターミナルまで行った。
ターミナルで受付して、少し待機して、セスナ(小型飛行機)へ。
受付の際パスポートにナスカのスタンプを押してもらった。なんでこんなに嬉しいんだろ。
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セスナ、揺れまくるのかと思ったけど離陸も着陸も意外と安定感あった。
説明を聞きながら、見える位置とかタイミングも教えてもらいながらのフライト。
最初の感想としては、地上絵自体はお〜、ふ〜ん。ってかんじ。
肉眼で見たけど写真と全くもっておなじ。
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それよりも周りの広野と山がきれい。
人間や人間が作り出す思考を凝らした美しい文明すらもちっぽけに思える。
自然ってすごいなーと何回もおもう。
地上絵を横目に何度でもおもう。
ごめんね地上絵。
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いやいや、地上絵の凄みは見た目よりも、2000年前ぐらいに作られてることとか、砂利を退けて描いた線が今も崩れず残ってることとか。見た目よりも中身ありきのおもしろさだとおもう。
飛行機や高い建物がない時代にこんなにおっきい絵を描くことがすごい。
描くこともすごいけど、絵を最後に引きで見て完成!満足!じゃないのが興味深い。
わたしの知らない価値観だなとおもう。
わたしだったらなにかしら作ったら確実に最後見返して、おー!完成したな〜!ってなりたいもんな。
絵に対して完成っていう概念とかがなかったのだろうか。
作った人たちは地上絵に対してその価値観を見出していなかったのかも。
その感覚って、現代の人にはないなあ。
鑑賞者がいなくても絵としてなりたったっていうのもおもしろい。
そもそもそこ鑑賞者が神的な、人外であった可能性もあるか。
そして作った人は2000年ほど経っても残ることを想定していたのだろうか。
砂利が絶対に動かない自信を持って描いたのか、もしくは儚さをもってしてこその描く意味だったのか。
(そうだとしたら2000年も残っちゃってるぜ?)
考えるとじわじわおもしろい。
とまぁ、そんなふうにいろいろ考えてみる。こたえはない。
こたえのない思考ってなんでこんなに楽しいんだろう。
有識者がいろんな説を唱えてくれているおかげで思考は自由になる。
謎に包まれる世界遺産。魅力的だな。
この幅広く考察できる感覚を旅中、大切にしていきたい。
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