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地球内部にひそむ宇宙(セノーテ/メキシコ)

2023年11月14日、世界一周旅行の幕が上がる。
南米に始まりじわじわと日本に近づいていく魂胆。
パートナーと共にだいたい3年ほどかけて巡るつもり。
旅情80%ぐらいのかんじで緩く書いてまいります。

現在メキシコ。

世界一周する中、いちばん楽しみにしていたメキシコのセノーテ。
セノーテではいっぱい写真を撮ってもらったので、写真と共に思い出を振り返ろうと思う。

セノーテとは、メキシコ南部にある湖のことで、その数は1万を超えるという。
しかもそれぞれ特色があり、深さや色、透明度、雰囲気など様々だ。

参加したショップはこちら。

日本人女性とメキシコ人男性のご夫婦で経営している。
フリーダイビングを初めてみたい方、セノーテを存分に楽しみたい方、いい感じの写真撮ってもらいたいって方などなどにおすすめ。

その人のレベルに合わせてツアー内容を組んでくれるので、私たちはセノーテを存分に楽しめた。

ちなみに、私たちが組んでもらったツアー内容や滞在した街の情報などはこちら。



さて、セノーテは私たちの憧れの地である。
宮古島でフリーダイビングを始めてからというものの、ここで泳ぐことが夢だった。

まず、一つ目のセノーテ
ここは一言で言うと、「地球外惑星に突入したんか!?」です。

驚くべきはこの色の変化!
これ、加工をしてこのような色になっているわけではない。

水面はものすごく透明度の悪いオレンジ。
視界が悪いので、まるで雲みたい!とか言いたいけれど、
「味噌汁の中くらい濁ってるな」と思った。

そして水温は30°くらいあって、温水プールみたいだった。
しかし潜っていくと水温がグッと下がり、冷たさに息が止まりそうになる。
まあ止めてるんだけど。

一瞬ウッとなるけれど突然視界がクリアになり、そこには緑の惑星が広がっている。
透明度が高すぎて、もはや水の中ではないような見た目だった。

水面ではぬくぬく落ち着いていたけれど、下にはこんな荘厳で格好いい地形が広がっていただなんて。
色もゴツゴツした岩の感じも、この広い空間も、まるで他の惑星みたいだった。

土星の周りにあるリングって、小さい石の集まりということをご存知だろうか。
私のイメージは、あのリングをくぐり抜けた先に土星に着地する感じだ。

セノーテは湖。
海水よりも体が浮かないので、本当に無重力な感じだった。
透明度が高すぎて、だだっ広い空間に投げ出された感じも、まさに地球外惑星。

フィンなしで潜るといよいよ水中感がなくなる。



二つ目のセノーテ
セノーテをご存知の方は、割とここがイメージする景色ではないだろうか。
洞窟っぽい感じと、この光がシャラシャラと水中に注がれている感じ。

ここは上記のセノーテと打って変わって、地球!って感じだった。
辺りは自生するマングローブの緑に囲まれ、
透明度の高い水中には流れで削れた地形。
そこに降り注ぐ光のシャワー。

つまり、水!地!緑!太陽!といった感じで、地球の重要な構成要素に包まれて泳ぐことができる。

聞こえるは、葉が風にそよぐ音、鳥のさえずりのみ。
人の少ない時間帯に連れて行ってもらったのでとても落ち着いてセノーテを楽しめた。

洞窟になっているので明暗が格好いい。



三つ目のセノーテ
ここは宇宙に浮かぶダンスフロア。
スポットライトが照らすは私たち。

ついポエミーになる美しさ

地形的に周囲は影になっていて真っ暗。
真ん中だけに、圧倒的パワーの太陽光線が放たれている。

なぜこんなに光が強いのかというと、なんと深度30mあたりに白いスモッグがあるという。
はっきりとはわからなかったが、硫黄のようなものだと思う。いや、間違ってるかも。
とにかく、その白いスモッグが光を反射させ、上からも下からも太陽の光が放たれるという構成になっている。
とんでもないな、セノーテ。

写真は綺麗だけど、実際もこんな感じなの?と思うだろう。
はっきり言おう、実際にこんな感じである。
というか、そこに感覚がプラスされる分、実際の方が美しい。

このセノーテは辺りは暗いが、ぶつかりそうな岩もないし、目に見えるような大きさの生物もいない。
あるのは希望のような太陽光線。

宇宙に放り出されたみたいに、ふわっと水中をただようことができる。

もちろん透明度はとんでもなく高い。
比べてしまうと、かつて住んでいた宮古島の海が霞むレベルだ。
まあ、宮古の海の良さはセノーテとはまた別のところにあると思うけれど。

高い透明度、穏やかな水面。
それがゆえ、水中で見上げるとしっかり空が見える。
緑や雲が見えると、ああ、ここ地球だったな、そうだったな。とか思ったりした。

深くまでいっても外が見える


美しいセノーテが記憶の中だけでなく、写真として残すことができてよかった。

感覚って、悲しいことに薄れていくから。
それがゆえの美しさでもあるんだけど、でもやっぱり写真は色褪せないからいいよね。

こんなふうに、ネット上で共有できるし。
私たちが住む地球に、こんな神秘があるんですと、主張できる。

セノーテで思ったことは、
「宇宙の中に地球があり、そして地球の中にもまた、宇宙が広がっているんだ。」ということ。

なんとも壮大な感想だ。
流石にこの景色みたらこんなこと思っちゃう。

この感動をいろんな人に体験してほしい。
メキシコは遠いかもしれないけど、月より近いよ。


プロフィール:

1996年、サブカルインドア人間として大阪にて誕生。
服飾専門学校卒業後テキスタイルデザイナーを務めるが都会的な暮らしや流行に嫌気がさし退職。
2021年、沖縄県の宮古島に移住。
趣味だったハンドメイドウィービングや料理の仕事に就く傍ら、フリーダビングにはまり毎日海で泳ぐ。
さらなる自然への興味と世界を深く解釈したい欲が矢を放ち、世界を駆ける。
ラジオとゲーム実況が好き。

情報記事はこちら。
https://maryojourney.com
良ければインスタグラムも覗いてみてください。
https://www.instagram.com/_maryo.san_

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maryo | 世界一周中
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