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浅い言葉で人を救えるわけが無い

全員救うの無理だってやっと気付いた
遅かった。だいぶ遅かった。
誰も傷付かない言葉を探していたら中学を卒業していた。
誰の反感も買わない言葉を選んでいたら、高校を辞めていた。
誰も傷付けない言葉ほど浅いものは無い。
というか、誰も傷付けない言葉なんて無い。
中2の時に、八方美人と言われた。
高1の時に、八方全部を傷付けた。

反感を買うような人間が、許されようと取り繕っていいわけがない。
でも、私みたいな反感を買うような人間は、たとえ許されなくても、取り繕う努力、決して放棄してはいけない。
人を傷付けまいとする心を諦めていいわけがない。

自分の意見なんてひとつもない。
私はただ、対立する意見のどっちのことも分かりたい。
作文の授業があった。
この意見に賛成ですか。反対ですか。書かされた。
私は賛成です。と書いた上で、反対意見も擁護した。先生が赤い波線を引いた。説得力が無いと、先生は言った。
わたしはわたしが、心底馬鹿だと思った。

どっちも傷つかないで欲しいと願っていたら、どっちも私から居なくなっていく。

私の言うことは浅い
誰のことも傷つけない代わりに誰のことも救わない。
誰のことも傷つけないぞ。ってこんなにも慎重でいるのに、結局誰かは傷ついていた。生きているだけで無駄だった。
私は人を救うには、恵まれすぎていた。

私にも救える人を見つけたい
大丈夫だよって言いたい
それでいいんだよっていいたい、
本当は、みんなに言いたい、本当は、みんなのことを肯定してあげたいだけなのに、それが出来ないようになっているこの世界がくるしい。
救う人を選ばなければいけないなんて、あまりに残酷じゃありませんか

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