一人と大勢
しょうがないのだけど、やるせないことを 理不尽なことを。
学校の先生とかお医者さんとかって、
一人に対して接する人数がかなり多い気がする。
1クラス持って30~40人、それを何年もやれば担当してきた子供の数は膨大なものになる。
お医者さんもそう。先生ほどじゃないにしても、1人に対して何人もの患者さんが伴う。
その上、と言うべきか
それにも関わらず、と言うべきか
先生に対する生徒、医者に対する患者にとっては
たった1人の先生だし お医者さん。
でも、
先生とかお医者さんにとっては
生徒も患者も、大勢の中の1人に過ぎない。
そのアンバランスさが惜しい。
確かに生徒にとってはたった1人の先生。
その学年のときに自分を担当してくれた唯一の先生。
患者さんにとっても、自分が罹っていた病気を治してくれた大きな大きな存在の人。
それはそうだし、分かる。
でも、反対から見たらどうなのだろう。
先生やお医者さんから見たらどうなのだろう。
生徒や患者が抱くほどの印象を、生徒や患者に対して持てるのだろうか。
印象深い人もいるだろうし、関わった全員のことを覚えている人だっているにはいるのだろう。
けれど、先生やお医者さんの立場に立って考えてみたとき
覚えていない人がいたとしても、それはおかしくないことなのだと思う 責められることではないと思う
その対比が アンバランスが 二律背反が、むごい。
芸人だって、アイドルだって、芸能人だってそう。
ファン大勢にとっては唯一のその人。
だけど、本人にとっては有象無象の中の1人。
1人と大勢
アンバランスなのはその数だけでなく、1人の重さもある。