1年9ヵ月を終えて
先日、1年9ヵ月の任期を終え 2年近くの隊員生活を終えました。
という文章をメールや報告等で打つようになって、
・本来の任期は2年だけど 1年9ヵ月の任期 って言っていいのか?
・緊急帰国してからの3ヵ月は 任期なの?なんと名付ければいいの?
・任期満了と 果たして言っていいのか?
みたいな疑問を抱くくらい、何とも摩訶不思議な終わりでした。
いろいろ思うこともあるのですが、その辺をつらつらと。
そもそも協力隊に参加しようと思ったのは、自分を変えたい と思っていたのも確かにあって。
昔からわりと周囲を見て それに合わせて生きてきた自分だったと思ってて。級長とか生徒会になってきた自分もいたけど、それもどちらかというと 周りの強力者の合間を縫ってきたような 周りの雰囲気の中でうまく自分をそこに居せていたような そんな気がしてる。
何が食べたい・どこに行きたい・何をしたい とかも、特に・別に・あなたはどうしたい? で良かったような(実際自分もそれでよかったし)。
そんな自分も好きな自分もいたけど、それでもどこかではきちんと主体的になれる自分も欲しくて、この自分でいるためには 主体性 が必要だと思って、当時興味のあった 英語+不均衡の是正=青年海外協力隊 に参加した。
結果 振り返ると、活動はしっかり形のあるものを行うまで至れず 最後に一花というところで退避になってしまった。(訓練所で主体性を出そうとしてなぜか至ったクイズも 今思うと自分勝手を振り回してしまったなと 当時の方々には申し訳なく思ってます…)
変わりたいと思って参加した協力隊活動だったけど、結局何も変われなかったような気がした。無力さというか 新卒を蹴ってこっちに来たのに…みたいにも思った。
帰国するにあたって 記事の依頼を受けたり 発表の機会を頂いたりしたのだが、なんだか発表するのが恥ずかしいな と思うくらい、なんとも悔しかった。それでも任地では日々一生懸命だったはずなのに、何かを残せていないんじゃないか ということが刺さった。
そんな中、先週 JICAエチオピア事務所主催の最終報告会・地元JOCAの総会に付属した協力隊ナビでの活動報告があった。協力隊の活動をまとめるいい機会になったし、他の方に活動を見てもらってコメントしてもらういい機会でもあった。
それを経て思ったのは、自分の活動はそこまで意味がなかったわけでもないのかなということで。もちろん成果らしい成果がなかったのは 国の税金で行かせていただいてもらっている以上 問題ではあると思う。でも、協力隊ナビやそのあとに友人と話していて、現地で頑張ろうとしていた自分の努力は少なくとも認めてあげたいなと思った。
「協力隊は2年間では終わらない」みたいな言葉があって、これは自分にとっては救いだと思う。
1年9ヵ月で果たせなかったこと・やりきれなかった悔しさはもうリロードして叶えることはできない。これからの人生で昇華させていくしかないのだろうなと思う。
なんとも変な終わり方をしてしまった協力隊活動だけど、行ってよかったと 確実に思える期間だったと思う。
この記事の一番最初の写真は、出国してエチオピアに向かうとき 機内から撮った写真である。
当時は、初海外・これから待ち受けるものに対するドキドキに満ち満ちていた。この写真を撮った時も興奮していたことだろう。
来る前に比べて、随分見える景色も変わったし 自分の中も変わった気がする。
今後進む道はまだ定まっていないけど、あのころエチオピアでもがいていた空と いま日本で見上げる空は、同じ空だし 繋がってるしなので なんだかこれからも頑張れる気がしている。