初海外10ヵ月後に日本に帰った感想
ぬるま湯に浸かったようだった。
冷水のような冷たさに包まれたわけでもなく
お湯のような温かさに包まれたわけでもなく。
エチオピアのように、
道を歩けば声を掛けられたり、コーヒー飲めよ!と言われたり、
スリや強盗に気を付けなければいけないわけではなく。
人々は有象無象で、
川の水のようにさらさら 音楽を聴きながら歩ける、
値段も定額で、ストレスの余地はない。
予想していたような落差も、期待していたようなカルチャーショックも、
あるわけではなく、
どちらがどうというわけではなく、
自分にとってはどちらも浸かりなれたぬるま湯でした。
きっとどっちにも大変なこと ストレスに感じることはあって、
それはどっちがより重いとかではなく、
どっちにもどっちの大変さが同等にあるんだろうなと感じました。
逆に、片方どっちかだけではきっと分からない 気づけない 忘れてしまう
それぞれの特徴もあるんだろうなと感じました。
こんな頭で東京駅の周りを歩いていて「東京駅はどこですか?」
駅員さんに「~へ行くにはどの電車に乗ったらいいですか?」
なんて訊いても、普通に教えてくれました。
東京は思ったより温かかったです。
エチオピアに戻ってすぐ、小銭入れを盗まれたり
バス停の周りにいる 自分の任地出身の子たちと話していたらお菓子をくれたり
どっちがどう とかよりは、どちらに国にも関われてよかったなぁ自分。
と今となっては思います。
働いてたり、仕事プラスプライベートの生活の舵取りをしている友達と会ったときのなんとなく焦る感じ
街を歩いててJapan!と呼ばれて一喜、シュアンシュアンとからかわれて一憂する感じ
日本酒とだし巻き卵を食べて、うわぁ…幸せ…と思う感じ
停電で真っ暗で、外の日常が静かに聞こえてくる感じ
東京の複雑な地下鉄をアプリを見ながら次々乗り換える感じ
エチオピアのミニバスで「どこ行き?」「ここ通る?」とか訊きながら乗る感じ
自分にとっては全てが日常で、全てが自分の一部だったようです。
全てが自分の一部になっていたようです。