大勢と一人
昨日書いた「一人と大勢」の反対バージョンもあるんじゃないかと思って。
例えば、大好きな人たちが 大好きな集団がいて
その人たちにその大好きを ありがとうを 今までもらった分を返したいと思う。
一人が一人に返すのは容易だけど、
一人が大勢に返すのは容易ではない。
それは人数の多さもあるし、その人数全員に同じ量だけのものを返すのは難しい。個人からじゃなく、複数人絡めてもらったものもあるだろうし。
そうなればもっと複雑になる。
一人に対して大勢からもらったものを返すのは難しい。
返すのでなくても、感謝を十分に伝えるのも。
そこがもどかしいときもある。
大好きで すごく感謝してるのに、それを伝えきれない 返し切れない。
嫌なことをされたときもそう。
一人一人にされたことの傷はそんなに深くなくても、それが積もり積もる大勢からとなれば大ダメージは否めない。
そいつらに反抗したくっても 仕返ししたくっても、一人が集団に立ち向かっていくのは大変。
一人一人の悪さも均一ではないから、全員を糾弾するには撃ち過ぎなときもある。
撃ち返したいけど撃ち返す手段が無いし、撃ち返しても 弾が届くか分からない 誰かに誤って撃ってしまうのも辛い。
そんな大変さがあるんじゃないかと。
大勢と一人のとき、例えその大勢の中の一人一人の重さは軽くても それが積み重なるととんでもない重さになる。
大勢のうちの一人一人は軽い気持ちでも、受け手の一人にとってはすごく重い。
良くも悪くも。
その反対のベクトルで返そうとするなら、なおさら大変。