ハリーポッターと俺
小学生の頃からハリーポッターが好きだ。
と言っても映画ではなく原作の方。
(もちろん映画も嫌いではないが。)
ハリーポッターファンのヒエラルキーに関してはこちらのnoteや、氏のYouTubeを参照されたし。
初めて出会ったのは小学5年生の頃だったと思う。
おそらく当時の担任の私物だったのだと思うが、2作目の「秘密の部屋」が教室に置かれており、誰でも読めるようになっていた。
当時はまだ映画化される前でそれほど知名度もなく、当然あんな下手をすれば武器になりそうなハードカバーの分厚い本を読もうという子供などいなかったのだが、朝読書の時間に他に読みたい本もなかったため何となく手に取って読んでみたのが始まり。
(元々子供の頃は読書好きだった。)
それが意外に面白く、ちょうど3作目の「アズカバンの囚人」が発売されるというタイミングでもあったため母親にねだって買って貰った。
あまりゲームやオモチャを買ってくれる親ではなかったが、本はすんなり買ってくれた。
そして1作目の「賢者の石」が映画化され、空前のブームとなった。
ちなみに賢者の石だけは映画を観てから読んだ。
この頃には1〜3作目まで手元に揃っており、続いて初の上下巻セットとなった「炎のゴブレット」が発売され、それも発売日に母親が仕事帰りに買って来てくれた。
この辺りから世界観も一気に広がり、ストーリーも本番に差し掛かる。
この頃映画の方はアズカバンが公開された辺りだったと思うが、当時この作品を観て子供ながらにガッカリしたのを覚えている。
映画は最後にハリーが新しい箒(ファイアボルト)を受け取って飛び立つ場面で終わるが、原作ではこの後クィディッチの試合があり、ファイアボルトに乗ったハリーの活躍もあってグリフィンドールが優勝するという件がある。
また4作目でハリーの初恋の相手となるチョウ・チャンがここですでに登場しており、次作への布石となっているなど比較的重要なシーンがあるのだが、それがバッサリカットされているのだ。
ちなみに相手チームのシーカーであるチョウに見とれてしまい試合どころではなくなったハリーに対して、チームメイトが口を聞いてくれなくなり名前ではなく単に「シーカー」呼びされるという地味に面白い件なのだが。
また映画では最後にいきなり出てくるファイアボルトだが、原作だとダーズリー家を家出した後新学期まで1か月ほどを漏れ鍋で過ごしており、その際に毎日のようにショーウインドウに飾られたファイアボルトを見て憧れるハリーが描かれるため、より特別なアイテム感が強い。
それはそれとしても、せっかくのファイアボルトの活躍が観れないのかと非常にガッカリしたのを鮮明に覚えている。
実際は賢者の石や秘密の部屋でもちょいちょいカットや改変されているシーンはあるのだが、これが映画に対して懐疑的になる直接のきっかけとなった。
余談だが、初めてリアルタイムで買って読んだのがアズカバンなので、アズカバンには一番思い入れがあるし繰り返し読んでいる。
この時学校の授業でこの作品の読書感想画を買いたのだが、まだ映画公開前(秘密の部屋が公開されるかどうかの頃)に描いた自分の絵が、後にほとんどそのまま映画になっていた事に衝撃を受けた。
湖畔でディメンターに襲われる過去の自分とシリウスを逆転時計で戻ったハリーが守護霊の呪文で助けるシーンをハリーの主観視点で描いたのをハッキリと覚えているが、ほぼその通りの画角と色使いの映画のシーンがある。
ただその絵は当然もう残っていないため、証明する事が出来ないのが残念でならない。
それほどまでに熱中していたシリーズだが、次の不死鳥の騎士団の発売までこれまでの発売サイクルから少し間が空いたことと、その間に筆者自身中学生になり「そういうお年頃」になった事もあって、しばらく原作からも映画からも離れる事となる。
その間テレビなどで新作映画の話題が出たり、周囲の人間も映画を観ただのと話をしたりしていたが、原作厨として原作を読む前に映画を観るわけにはいかないというプライドもあり、全くハリーポッターに触れない期間が続く。
転機となったのは2011年の映画最終作が公開されるというタイミング。
この時は大学生だったが「とうとう終わるのか」という思いの下、最後にちゃんと観なきゃなと考え、まずは賢者の石から全て読み直す事にした。原作厨なので。
実に約10年ぶりに昔買って貰った本を引っ張り出して読み進めると、やはり大人になっても面白いと感じた。
大学生という人生で一番暇な期間だった事もあり、朝から晩まで狂ったようにぶっ通しで読んだ。
その流れで5作目〜7作目まで全て一気に大人買いして、映画公開前になんとか読み切った。
当然ながら、なぜ今まで離れていたのかと後悔するほど興味深く衝撃的な結末だった。
そして無事に映画も全て完走し、現在に至る。
なんだかんだで映画も全作5周くらいはしている。
直近だと今年のゴールデンウィークに全て観た。
初めは面白くなさそうと思っていたファンタスティックビーストも、ちゃんと観たらちゃんと面白かった。
(原作でも触れられていたダンブルドアとグリンデルバルドの話なので当然面白いのだが、謎にニュート視点なので混乱する。)
残念ながら、特に海外での人気が低いので完結しない説が濃厚だが。
ここ最近で言えばPS5でホグワーツレガシーもプレイしたし、クィディッチのゲームもやった。
また、としまえん跡地のスタジオツアーも行った。
めちゃくちゃ楽しかった。
そして今月仕事でドイツに行くついでにロンドンに寄って、キングスクロス駅に行こうとしている。
その前に、原作の続編である呪いの子の舞台を日曜日に観に行く。
当然だが呪いの子のノベライズ本も日本語版の発売日に買った。
今読み返して復習しているところだ。