美しすぎて罪〜柚香光さん『アルカンシェル』休演に思ったこと
宝塚歌劇花組の『アルカンシェル』。
「美しすぎて罪」な柚香光さんが退団されるとあって、私は2回、娘は5回、足を運びました。
2日連続で観劇した娘が言います。
「光さん、無理をしすぎ。
明日の公演、中止にできないのかな?
貸切公演はさすがに中止にできない?」
たしかに、拷問を受けるシーンで 息も絶え絶えの様子が、あまりにリアル。
常に全身全霊で舞台に立たれている光さんのこと。
退団公演とあって、いつも以上に無理をされているのでしょう。
「そもそも、1日2回公演&連日というスケジュールに、無理があるよね。
ブロックを細かく分けて値段設定に幅を持たせるなどして、休演日を増やせたらいいのに」
目が合おうものなら卒倒しそうな距離にある
「SS席が12,500円だなんて、安すぎる!」
こんな話を私と娘はよくしています。
10kg以上あるという羽根を背負ってのお辞儀も、
「あんなに腰を折らなくていいのに……」
娘役をリフトして踊るのも、
「あんなにすごい技をしなくてもいいのに……」
お身体が心配になるばかり。
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しかして、私たちの観劇の翌日、公演が中止に。
ようやくチケットを手にしたファンにとっては、泣くに泣けない状況でしょう。
私も、『はいからさんが通る』当日の公演中止に、泣いた経験があります。(2017年)
ですが、光さんをはじめ、花組の皆さまにゆっくり休んでいただきたいなぁと思わずにはいられません。
どうか千秋楽まで、皆さまが笑顔で過ごされますように!
✼••┈┈┈┈あとがき┈┈┈┈••✼
退団が残念でならず、終盤は涙ぐみながらの観劇。
「青春がひとつ終わったね」
と娘に言われて、
「本当にねぇ。
光さんに出逢えて幸せだったねぇ」
ふたりでうなずきあいました。
「私が私である」ことの確信へ導く魔法使い
御影石 千夏
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