甘えられなかった過去の私〜ワンオペ育児をがんばっているあなたへ
「俺ほど家事育児を手伝っている男はいない」
という夫のセルフ・イメージは、夕食の片付けをやってくれるようになったのがきっかけでした。
今日は夫が食器洗い乾燥機を使うようになったころのお話です。
時間に追われる毎日
家事育児のメイン担当だった私は、幼児教育にも熱心でした。
・公文式のプリント学習 → ほぼ毎日サポート
・公文式の教室 → 週2回送迎
・七田式の宿題 → 週1回はサポート
・七田式のプリント学習 → 週末に母子で参加
・公文や七田式の知育玩具 → 時間を計る・道具を揃えるなどのサポート
・スイミング → 週1回送迎
・読み聞かせ → 毎晩
毎日やることが盛りだくさん。
家事が苦手で、週末の作り置きなどもできなかった私は、いつも時間に追われていました。
子どもたちを早く寝かせたい
そんな私が、最もヤキモキしていたのが、就寝時刻の遅さでした。
・身体発育曲線の一番下に位置する子どもたちをなんとか大きくしたい(低身長を疑っていた)
・そのためには早く寝かせることが必須(のはず)
・でも、何をどうやっても布団に入るのは21時を過ぎてしまう
・お風呂からあがると22時を過ぎていることも日常茶飯事
〔何をどうやれば早く眠れるの?〕
と悩む私に、同じ保育園に通うママ友が言うのです。
「うちは20時には寝てるよ」
嘘でしょー!?
だから、彼女の息子さんたちは大きいの!?
ご夫婦とも平均を大きく超える身長ではなかったので、
〔息子さんたちが大きいのは睡眠のゴールデンタイムに熟睡しているおかげなのでは?〕
と羨ましく思っていました。
絵本の読み聞かせは外せない
子どもたちを早く寝かせようと必死だった私でしたが、絵本の読み聞かせだけは外せませんでした。
いま思えば、
「絵本を毎日読む "いいお母さん" であらねば」
という have to と、
「子どもたちとほんわかした時間を過ごしたい」
という want to がごちゃ混ぜになっていたように思います。
年々、余裕がなくなってくる
仕事で残業をするようになったり、公文の学習が進むにつれて宿題に時間がかかるようになってきて、大好きな読み聞かせタイムまでもがギスギスするようになりました。
「もう!早くしないと絵本を読めないじゃない!」
何度叫んだことでしょう。
ワンオペ育児が限界に来ていたんですね。
でも、当時の私は、夫に家事を頼むことができずにいました。
夫からの申し出に躊躇する
娘が生まれて何年か経ったころ、夫から提案がありました。
夕食の片付けを自分がやっておこうか、と。
「ママは子どもたちを寝かせることに集中したほうがいいのでは?」
と言われて、私は躊躇しました。
代わりに何を要求されるのではないかと、身構えてしまったんですね。
「わー!嬉しい。ありがとう」
って、素直に甘えたらいいのに、ね。
夫が食洗機に慣れるまでは、いろいろ不満もあったりもしましたが、結果として、就寝時間に余裕が持てるようになり、
「お願いしてよかった」
と思えました。
私が夫に頼めなかった理由
もっと早くに頼めばよかったことを、私が自分から切り出せなかったのは、『お金を稼ぐ人のほうが価値がある』という誤った認識をしていたから。
自分のほうが就業時間が短くて給料も低い分、『家事をやらなきゃいけない』と思いこんでいたのです。
(やらなきゃいけないはずなどないのに)
実家の両親を見て、『人の存在価値は経済力とはまったく関係がない』って痛感していたはずなのに、不思議なものです。
『言わなきゃわからない』がデフォルトの我が家で、夫が家事分担を申し出てくれたのは、奇跡的なことでした。
時間に追われ過ぎて私のイライラが爆発することに、夫は嫌気がさしていたのでしょうね、笑。
そのおかげで、私の低過ぎるイライラ沸点を平均温度くらいまでは(?)戻すことができたように思います。
あなたも無理をしていませんか?
『言わなきゃわからない』ことを、黙ったままでいませんか?
あなたが何も言わず、パートナーも気づかなかったら、この先も現状は変わりません。
あなたが無理をしすぎるあまり、家庭がギスギスしてしまうことのないよう、声に出してみられることをオススメします。
(かつての私はできなかったのですけれど)
何も言わずにいたら、『いつか、わかってくれるはず』の『いつか』が、ずーっと来ないことだってありますから。
相手が察してくれるのを待たずに、小さな一歩を踏み出してみませんか?
あなたのワンオペが少しでも改善されることを祈っています。
「私が私である」ことの確信へ導く魔法使い
御影石 千夏
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