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別居のきっかけと夫婦の軋轢が子どもに与えた影響

息子が中学2年生、娘が小学6年生の夏休みに、私が子どもたちを置いてマンションを出ていたころのこと。

別居当初の私は、被害者意識にさいなまれていました。

〔私だけが蚊帳の外なの?夫が子どもたちを洗脳しているんじゃない?〕
という ”妄想” に取り憑かれていたからです。

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別居は、家族でお世話になっていたカウンセラーさんから勧められてふみきりました。

「夫婦関係の軋轢がお子さんたちにかなりのストレスをかけています。
 お二人が物理的に距離をとられることをお勧めします。
 マンションを出られるのは両親のどちらでもいいのですが……
 奥様の実家のほうがマンションに近いですよね。
 ご実家との仲が悪くないのであれば、いったん奥様が実家に帰られてはいかがでしょう?」

提案された当初は、なぜ私が子どもたちと別れなければならないのか、と納得がいきません。

そんな私に、カウンセラーさんは言うのです。

「旦那さんとのストレスの矛先が、お子さんたちに向いてしまっています」
その自覚はありました。

当時は受け入れられませんでしたが、
「お母さんが過干渉なせいで、子どもたちはストレスを感じています」
とも言われました。

〔離れたほうが子どもたちのためになるのだろうか?〕

感情がたかぶるとコントロールが効かなくなる自分に嫌気がさしていたこと、職場で涙がこぼれるほどに精神的に凹んでいたこともあり、私は悩んだ末に実家に帰ることを決めました。

〔夏休み中であれば、子どもたちが実家に遊びに来てくれるかもしれない〕
という期待もあってのことでした。

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ところが。

子どもたちは一度だって実家を訪ねてはくれないのです。

子どもたちに逢いたい!
でも、夫がいるマンションには行きづらい。

息子が好きなスポーツ関係の記事にコメントを書いて郵便ポストに入れることを続けていたら、カウンセラーさんから辞めるように言われました。

〔夫が子どもたちに、私のことを悪く言っているのではないか?
 子どもたちは洗脳されているのではないか?〕

子どもたちに逢えないことで、私は疑心暗鬼に陥るばかりでした。

いま思えば、こうした私の余裕のなさが、子どもたちにストレスをかけていたのでしょう。

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「実子誘拐による分断親子」
7年目になるまどかさんが、上記の記事で紹介くださった動画▼

例年のように日本の祖父母を訪ねた8歳の夏休み、それが実子誘拐だったことを後に理解した青年が語ります。
「当時は精神的虐待を受けていた」と。

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「相手は加害者、自分は被害者」といった ”二元論の世界” に住む親が、どれほど子どもを傷つけていることか。

母親が父親から、あるいは父親が母親から子どもを奪い、(ときには悪意をもって)一方のネガティブな側面しか伝えないことで、どれほど子どもが苦しむことか。

言っている本人は、夫(or 妻)を否定することが、子どもをも否定していることに気づかない。

妻 or 夫への憎しみが強すぎて、子どもにも悪意をむけてしまうケースもあるでしょう。
(動画の青年は、母親にひどい言葉をかけられています)

母子(or 父子)だけで世界が閉じていると、子どもは一緒に住んでいる親の意向に沿うことを優先せざるを得ない、恐ろしさ。

でも……
もしも私が「実子誘拐」をするほど切羽詰まっていたら、同じようなことをしていたかもしれないのです……

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この動画の12分52秒〜
親子断絶に陥っている親御さんへのアドバイスに、私は胸を打たれました。

連れ去られた子供に何らかの形でもできる限り関わるようにしてください。
そして決して諦めないでください。
心の底では子供はあなたへの愛を忘れてはいません。
あなたへの愛を表現できる最適なタイミングを待っているのです。

離婚後の子供連れ去り問題

別居中、私は子どもたちに、よく手紙を書いていたからです。
読まずに返却されたこともあります。

それでも、私は書くことを辞めませんでした。
当時の私には、それが精一杯の愛の表現だったからです。

あれから数年。
娘は私に手紙をくれるようになりました。
愛が届いていたんだ……と思って号泣したのも、別居時期の辛く切ない経験があってこそです。


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夫婦関係の終わりが親子という関係まで断ち切ってしまわないように、そして、「誰かのために」考えられたことが他の誰かの犠牲を生まないように、私たちには知っておくべきことがたくさんあります。

血のつながりに関係なく、未来の子どもたちのために、私たち大人が学び、考え、行動をし続けていきたいです。

「私が私である」ことの確信へ導く魔法使い
御影石 千夏 

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御影石 千夏*Magical Me「魔法使いの自分軸」
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