経済力と人の価値は関係がない〜家事育児をひとりで抱えこまなくていい理由
ワンオペ育児をがんばっておられる方へのエール↓の続編です。
↑こちらは、産休・育休時代の自分に伝えたかった言葉です。
「何もしない私には価値がない」という勘違い
私は産前休暇に入った直後、マタニティーブルーを経験しました。
朝、夫を見送ってからやることといえば、ネットサーフィン。
担当業務もなく、業務メールも電話もない状態が、誰からも求められていないようで、不安でたまらなかったんです。
「お金になる仕事をしていない私には価値がない」
と思いこんでいたんですね。
人の価値と経済力なんて、なんの関係もないというのに!
朝から晩まで誰とも話せないのも寂しすぎて、なんとか「人」とつながりたくて、ネットの世界に逃避していました。
夕方、部屋の中が暗くなってようやく、
「あ、ごはんの準備しなきゃ」
と正気にかえるほどだったんです。
「何をしてもしなくても、あなたは愛に値する」
こちら↑はすべての人に伝えたい言葉です。
「何かを成し遂げた」「何らかの地位にある」「何らかの稼ぎがある」ことは、人の価値とは関係がないのですから。
何をしてもしなくても、あなたがあなたでいるだけで十分に価値があるんです。
お金を稼いでいるかどうかなんて、気にする必要がなかったんです。
ワンオペ家事育児の背景は?
とはいえ、稼ぎが多いほうが仕事に、少ないほうが家事育児に、より時間とエネルギーをかける家庭が多いように思います。
我が家もそうでした。
産休中は仕事の実績が0、復職後は小学校入学まで時短勤務で評価が低い(*)ということもあって、夫との給与差は開くばかり。
(*)私がどんなにがんばっても、「時短勤務者に "普通" を超える評価をつけられるわけがない」という上司でした。
夫は順当に昇格し、私は万年担当者。
夫婦で協議することもなく、復職後も私が家事育児のメイン担当を続けました。
夫が懇親会や宿泊出張に出る際に、
「保育園の送迎を頼む」
という会話がなかったのは、私の送迎がデフォルトだったから。
「何時に帰る」
の連絡もないので、夕食も、習い事の送迎やプリント学習のサポートも、お風呂も、絵本の読み聞かせ&寝かしつけも私が担当。
子どもが眠ってから洗濯機をまわして、寒空の下、洗濯ものを干す。
(あるときから夕食の片付けはやってくれるようになりました)
翌朝は、ひとりで起き出して洗濯ものを取り込み、自分の身支度をしてから子どもたちを起こして、朝食を食べさせて、食洗機をセットして、保育園の連絡帳を書いて電動自転車で送って、駅まで猛ダッシュ、そんな毎日でした。
子どもが体調を崩したら、まずは私が仕事の調整をし、どうしても休めないときには、実家の母に来てもらっていました。
母よりも夫のほうが優先順位が高くてしかるべきなのに、です。
これからもワンオペ家事育児を続けていく?
「共働きなのに、どうして土日までお姉ちゃんだけが家事をしてるの?」
と妹に訊かれたことがあります。
「そうだよね、おかしいよね」
と私が答えられなかったのは、自分の稼ぎのほうが少ないことに後ろめたさのようなものがあったからでした。
「土日もワンオペなんて、おかしいでしょー!」
と当時の自分に言ってあげたいですね。
もしもあなたが、
「仕事をしてないから」
「稼ぎが少ないから」
と考えて家事育児のほとんどを担当しているのだとしたら、ぜひご自身に質問してみてください。
「それはやりたくてやっていること?」
「そうでないのなら、どうしてひとりでやっているの?」
「本当にあなたがそれをやる必要がある?」
「自分の気持ちをパートナーと話してみた?」
これらの質問にざわざわしたときは、
「じゃあ、これからはどうする?」
という質問も投げかけてみましょう。
答えがすぐに出なくても、大丈夫。
ただ、「やらなくちゃ」だけの毎日を過ごすのは、自分にも家族にも負担をかけてしまうことだけは、頭の片隅においておかれるとよいと思います。
すべてをあなたが背負うことなく、誰かとシェアできるチャンスがありますように♪
もしかすると、パートナーが「自分もやってみたいな」と思っているかも、しれません▼
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御影石 千夏
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