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息子の夢を応援できなかったけれど、後悔はしていません
小学校低学年のころの息子の夢は、「野球選手になること」でした。
息子が考えた夢の叶え方
そのためには
「高校野球に出てドラフトで選ばれる」
あるいは
「早稲田大学に行って野球をする」
そのどちらかが必要であることを、息子は私に説明してくれました。
夢を叶えるために何が必要か?
真剣に考えている息子が微笑ましかったのを覚えています。
野球に詳しかった息子
じいじ(私の父)に買ってもらった『野球年鑑』をベースに、息子はさまざまなデータを覚えていました。
どの選手がどこの学校出身で、どのチームでどのくらい活躍し、いつ移籍したか?今シーズン、どんな成績か?
学習漫画で読んだベイブルースのことも詳しくて、野球場で隣りの席の見知らぬおじさんと野球談義ができるほどでした。
息子は楽しそうに話してくれるのですが、私にはチンプンカンプン……
それでも構わずに話を続けてくれたのは、小学生ならではの愛らしさですね。
息子を応援できなかった私
野球が大好きだった息子から
「少年野球のチームに入りたい」
と言われたとき、私は応援することができませんでした。
雨の日もある練習でドロドロになるユニフォーム類の洗濯、大量のお茶を準備するお当番や遠征時の引率など、"母親がやるべき仕事" があまりにも多すぎると感じていたからです。
「息子くん、ごめんやけど、ママには毎週末のお当番はできない。野球は、中学生になってから、部活でやるのはどうかな?」
息子の夢よりも、自分が楽なほうを選んでしまっていました……
他の習い事を優先していました
当時の私は、苦手な家事、娘の保育園の送迎&息子の学童保育のお迎え、2人の習い事の送迎でいっぱいいっぱいでした。
息子:(土)算数教室
娘:(月)バレエ ←実家の母に送迎を依頼
息子&娘:(土)水泳、(火・金)公文
土曜日に他の予定*が入ると、平日夜に水泳の振替レッスンに連れて行ったりもしていました。
(*)学校や学童保育の行事、お墓参りや旅行などの家族イベントがあれこれあるんですよね。
息子が「野球をやりたい」と望んでいたのに、私は他の習い事を優先させていたんです。(夫も同じ意見でした)
息子の人生は息子のもの
私が息子の人生をコントロールしていることを自覚し、関わり方を変えられたのは、息子が中学2年生のころでした。
息子からキツいことを言われて凹んだこともありましたが……
\息子の人生は息子のもの/
と心底思えるようになって、私の言動が変わりました。
やがて、息子といい関係が築けるようになりました。
電子書籍『私は私を生きていく』を私が書いているとき、高校のレポート作成で忙しいのに添削までしてくれたほどです。
大学寮で暮らす今は、実家に帰ってきたときに、いろいろな話を楽しそうにしてくれます。
息子の気持ちを尊重できなかった理由
かつての私は、〈自分が本当に大切にしていること〉をわかっているつもりで、わかっていませんでした。
「こうしたほうがいいはず」
世間一般で言われていることに影響を受けていました。
自分の過去の経験から、自分が正しいと思うことを息子に押しつけることもしていました。
「何をよしとして、何をダメとするのか?」
自分勝手な基準で正邪の判断をしていることに気づいていませんでした。
「これが息子にとって一番いい」
自分の都合を棚に上げて、自分は正しいことをしていると思いこんでいたんですね。
息子が反発するのも当然のことです。
なぜ息子の気持ちを尊重できるようになったのか?
「息子のためを思ってがんばっているのに……」
私が空回りを続けた末に出逢ったのが、《最高の価値観》でした。
《最高の価値観》とは
何がどうあれば自分は幸せを感じるのか?
人生で最も大切に思っていること。
他の誰とも同じではないもの。
「そうだ!私はこのために生きているんだ!」
《最高の価値観》が言語化できた私は、自分の選択に自信を持てるようになりました。
「◯◯しなければ」「◇◇すべき」といった世間一般的な価値尺度から自由になれたんです。
そのおかげで、
\息子には息子にとって大切なものがある/
と腑に落ちました。
自分にとって大切なものが明確になり、それを大切にできるようになれたからこそ、息子にとって大切なものに想いをはせて、それを大切にできるようになったんです。
以来、
「私はこんなふうに思うよ」
と自分の意見を伝えてから、
「あなたはどう思う?選ぶのはあなただよ」
と続け、息子の選択を尊重できるようになりました。
息子を応援できなかったことを後悔しない理由
かつては息子を応援できなかった私ですが、コーチとなった今は、息子のドリームサポーターです。
ただ、「野球がやりたかった」息子の小学生時代を取り戻すことはできません。
ですが私は、息子の夢を応援できなかった過去を後悔はしていません。
彼の「やりたかったのにできなかった」という欠落感は、それを補う行動につながり、彼の豊かな才能を育んでくれたからです。
「どんな人も、欠落感があるからこそ、独自の才能を育むことができる」
Dr.ジョン・F・ディマティーニから学びました。
子どもに悪いことをしたと思っているあなたへ
もしもあなたが、
「子どもにあんなことをしなければよかった」
と思うようなことがあったなら、考えてみてください。
あなたがそれをしなかった結果、お子さんはどんなことをしていましたか?
それによってお子さんは、どんな知識・スキル・才能を身につけましたか?
きっとあるはずです。
なかなか見つからない……というときは、まずはご自身の才能を発掘するのがオススメです。
「やりたかったのに、できなかった」
「ほしかったのに、手に入れることができなかった」
といった自身の欠落感から得られた才能があることを実感できると、子どもの欠落感から得た才能に気づけるからです。
あなたの「反対しなければよかった」と思っていたことが、子どもの才能のきっかけになっているとしたら……
反省したり後悔したりする必要がなくなります。
ご興味のある方は、「独自の才能を発掘する個別セッション」をお試しくださいね♪
あなたのドリームサポーター
御影石 千夏
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