不安を解消して人生を楽しもう〜苫米地英人(著)「感情」の解剖図鑑
「雷が怖い」という子どもの不安に対して、親としてどう向き合うかを綴ってきました。
今回は、苫米地英人博士の『「感情」の解剖図鑑』を参考にしながら、不安を解消する方法をご紹介します。
*バナー:本の紹介に自由に利用できる「版元ドットコム」さんのデータ
なぜ人は不安になるの?
「〇〇が◆◆したら、どうしよう」
まだ起きていない未来の出来事を想像して、不安を感じていませんか?
「〇〇という事象が起きれば、◆◆という事象が起こる」といったさまざまな因果関係のパターンを認識する人間は、そのブリーフシステムを「自我や世界観の基礎にしている」と苫米地博士は書いておられます。
たとえば、夜中に急に目が覚めて大泣きしていた幼児が、やがて「怖い夢を見るから寝たくない」と駄々をこねるようになるのも、人間としての成長の証、なのかもしれません。
(例)眠気を感じる
→ 以前この感覚を覚えたときに怖い思いをした
→ ママが「怖い夢を見たのね」と言ってた
→ 眠ったら怖い思いをするんだ
→ 眠りたくない
「眠気という感覚は、近い未来の恐怖体験につながる」
そんな推論ができる人間だからこそ脳が不安を感じる、だなんて、人間ってすごいですよね。
楽しんでいい不安もある
苫米地博士によれば、
①「感じてもいい不安」
②「感じる必要のない不安」
があるそうです。
①として挙げられるのが、「老い」や「死」に対する不安。
・人は必ず老いる
・人は必ず死ぬ
・それらを人間の力でコントロールすることはできない
こうしたことに気づいて不安が生まれ、それに対処するために宗教や哲学が生まれたのだそうです。
苫米地博士の本はロジックが明快なので、「確かにそうだよね」とうなずくことばかりです。
感じる必要のない不安を解消する方法
(1)リスクを詳細に把握する
「トラブルが起きたらどうしよう」
「予定していたことができなかったらどうしよう」
こうした不安は「感じる必要がないもの」と苫米地博士は書かれています。
なぜなら、
・単に、未来を正しく予測できていないから
or
・予測したような未来を避けるための対処がきちんとできていないから
ゆえに、予測できる出来事や発生しうるリスクに対処していれば、「漠然と不安を感じる」ことを少なくできます。
(2)ブリーフシステムを変える
「誤ったブリーフシステムに基づく不安」も、感じる必要がないそうです。
「●●したら、××できないわよ」といった他者の言葉を取りこむ
→ ブリーフシステムができる
→ 脳がそのブリーフシステムに基づいて「将来、危機的な状況が起きるかもしれない」と判断する
→ 不安が生じる
でも、その判断は本当に正しいのでしょうか?
正確な情報を集めて、ブリーフシステムそのものを変更すれば、不安がなくなります。
** 友人の娘さんが抱く雷の不安に対して、私が落雷の確率や待避方法を調べたのは、(1)(2)のカラクリを知っていたからでした **
(3)臨場感空間から抜け出す
あまりにも不安が強すぎると、「恐怖」に変わってしまうことがあるそうです。
将来起きるかもしれないことを、すぐに or 確実に起こるかのように脳が錯覚してしまうと、恐怖回路が発火し、思考や論理によってブリーフシステムを変えて不安を処理するのが難しくなるのだとか。
恐怖を増大させていた大脳辺縁系の働きを弱めるには、臨場感空間(今、その人が臨場感を感じている世界)から抜け出すことが有効。
**「雷が怖いからママと寝る」という子どものチョイスは、「臨場感空間である "いつもの場所" から離れる」という点で素晴らしいですね **
(4)前頭前野を再活性化させる第三者視点
というわけで、雷が怖いことについて、母親と話をするというのもまた、不安を解消するいい方法でした。
「知らない」ことを「知る」と世界が変わる
「どうしよう、どうしよう」
とグルグル思考をいくらやっても前に進めませんが、
「こうしたらいいんじゃない?」
と知っている知識を組み合わせることで、あっさり解決することがあります。
かつての私は
「感情をコントロールすることがどうしてもできない」
袋小路におちいって苦労したものですが……
コーチングを学んで試してみると、あっさり解消しました。
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