01.私らしく生きる秘訣〜〈私らしさ〉をしっくりくる言葉で表現する
「私らしく生きたい」
そう願う人は多いと思います。
では、「あなたらしさ」って?
\ これが私 /
確固たるものがあると、自分に自信が持てそうですね。
今回は、〈私らしく生きる秘訣〉についてご紹介します。
「私らしい」って何だろう?
「あなたらしさを教えてください」
突然そう問われて、即座に答えるのは難しいかもしれません。
私は、その理由を
「私って、こういう人」
という最初に頭に浮かんだ言葉を否定してしまうからではないか、と考えています。
こうかな?
違うなあ?
じゃあ、何だろう?
そこで迷ってしまうから、言葉に詰まる。
ここからは、脳内で起こるであろう〈ひとり言=セルフ・トーク〉から検証してみましょう。
セルフ・トークを検証する
〈私らしさ〉について考え始めたときに、次のような脳内会話(セルフ・トーク)をしていませんか?
事例 1:理想とのギャップ
私らしいと言えば……「石橋を叩いて渡る」かな?
私、初めてのことは 苦手だし、時間をかけて準備したいのよね。
でも、こうした私の慎重な行動に対して、
「これって臆病なんじゃないかな?」
と思うこともある。
だって、私の周りには、まるで石橋など見えていないかのごとく、軽やかに跳び越えていく人がいるんだもの。
そんな人のことを
「羨ましい」
って思うんだよね。
うーん……でも……
「石橋を叩いて渡るのが〈私らしさ〉」とは、言いづらいなあ……
「私も軽やかに跳んでいきたい」と努力したら、そんな自分になれるのかな?
それとも、慎重さという〈私らしさ〉は、ずっと変わらないのかな?
<解説>
〈私らしさ〉はわかっているつもりだけれど、その特性が好きではない、というケースです。
人からもよく言われるし、自分でもその自覚がある特性。
「あなたって◯◯だね」
と人から言われたときに、
「それってネガティブな意味で使っているよね」
と感じるような特性。
あるいは
「私って、そういうところがあるよね」
と自覚しつつ、
「そうじゃなかったら、よかったのに」
と思ったことがある特性。
人と比べて、自分が劣っているように感じる特性。
「いつか手放したい」
と心の底で願っている特性。
そうしたネガティブな感情を引き起こす〈私らしさ〉は自分で受け入れづらいために、「〇〇が〈私らしさ〉」と表現することに抵抗があるのです。
事例 2:がんばり屋さん
「いつも元気だね」
って、よく友達から言われる。
でも……
私だって、しんどいときもある。
いつも元気でいることを期待されるのって、正直、重たいんだよね……
しんどいときでも人の期待に応えようとして元気そうにふるまうことが、〈私らしさ〉のかな?
<解説>
「あなたって〇〇よね」という言葉に相手からの自分に対する「期待」を感じ、それを〈私らしさ〉と認めるのに違和感があるケースです。
人から言われたことや、期待されていることに対する小さな違和感。
「私は私」という感覚が芽生えてくると、人からの期待にモヤモヤを感じるようになる。
それでも、つい、期待に応えようとしてしまう。
そうした経験が積み重なるうちに
「このままでいいのかな?」
と迷うようになる。
だから、〈私らしさ〉と明言することを避けているのかもしれません。
結論:人はすべての特性を備えている
人間行動学の世界的権威、Dr. ジョン F ディマティーニ は言います。
「人は誰しも、あらゆる特性を備えている」
たとえば、どんな人にも「慎重・臆病」な特性と「大胆・軽やか」な特性があります。
「元気」なときもあれば、「元気でない」ときもあります。
時と場所、関わる人によって、いろんな特性が現れるのです。
1日24時間365日いつも慎重な人も、大胆な人も、元気な人も、いないのです。
さらには、言葉自体が、【プラス】と【マイナス】の両方を意味することもあります。
たとえば「石橋を叩いて渡る」の場合。
【プラス】 慎重にものごとを進める
【マイナス】あまりにも用心深い、臆病
ある人が、人の言動を見て
「困難があっても、軽やかに跳び越えられたらいいのに」
と「慎重さ」とは逆の特性に憧れを抱いている場合、自分の「慎重さ」というプラス面をも、「臆病」というマイナスなものとして判断していることが多々あります。
ですが、実際のところは、どうでしょう。
「軽やかに困難を乗り越えていく」
そう見える人であっても、いつもそうとは限りません。
同じ人であっても、状況によっては、「石橋を叩いて渡る」こともあります。
用心に用心を重ねるあまり、「石橋を叩き割ってしまう」ことだってあるでしょう。
ですので、〈私らしさ〉を考えるとき、ネガティブなイメージを想起させる言葉をわざわざ使う必要がはありません。
あなたが「そうありたい姿」をイメージして、それを言葉にしましょう。
「石橋を叩いて渡る」
といった慎重さを示す言葉が浮かんだのなら、
「万全の準備をするのが〈私らしさ〉」
と表現しましょう。
人からよく言われる言葉だからと言って、それをそのまま自分の中に取りこむ必要はありません。
「いつも元気だよね」
と言われてモヤモヤするのなら、
「いつも元気なのが〈私らしさ〉」
と思わなくていいのです。
「◯◯が◇◇だと元気な私」
自分が元気になれる素を明確にすれば、納得度があがるはず。
あなた自身がしっくりくる言葉を見つけましょう。
〈私らしさ〉を見つける秘訣
あなたが、
・時間を忘れて夢中になること
・何年も続けていること
・友達といつも話題にしていること
は何ですか?
無意識にやっていることを特定するのが、〈私らしさ〉を見つける秘訣です。
とはいえ、無意識の言動は自覚するのが難しいもの。
\これが私/
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に続きます。
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