トンチンカン
トンチンカンなことを言いたい。誰にも分からないような、頭がおかしいこと。意味が分からないことを伝えたい。
私の文体は、窮屈で、力がクッと入っている感じがして、それは自分でもよくわかってる。自分じゃないなって、辛くなる。
周りを固めて守ってる感じがする。キュッとなってる。
刃を向けていても、中身は臆病。脆さを必死でカバーしている。別に、炎が燃えあがってるわけじゃない。暗くて、冷え切ってて、地面に水がひたひたなってる。そんな感じだ。炎なんかない。そういう人に出会ったとき、エネルギーにやられる、って思ったから。
ただただ言葉にしたいのに、それがすごく難しい。
取材のとき、書いているとき、自分のキャラクターが定まらない。編集部の人は、それぞれにキャラクターがある。どこへ行っても、そのキャラクターでいられるんだと思う。
文体の確立、つまりはそういうことなんだと思う。私は、今この、書いている私は、この場所から生活の場へ出ていくことがどうしても難しい。こんな口調の人間で生活できるわけがない。それでも、思いを言葉にしようとすると、こうなる。どうして、?って私も思う。
でも、これが私で、こういうことを言いたいのが、自分なんだ。
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