どうでもよくなってコンビニで爆買いしたら脳内で存在しないディズニー映画の歌のシーン始まった

♡:いつも不安な女の子。マイルールを守れないことで、よく自分を責めてしまう。大学をサボって引きこもりがち。今日は20歳の誕生日だが、一番遅い授業だけ出て引きこもる予定だった

♠:学内一の変人として有名な男の子。友達は少ないが一人でも常に陽気。ひょんなことから女の子と知り合い、誕生日と聞いてコンビニパーティーを企画する。女の子の厳しいマイルールのことを知り、奇行とも呼ばれる自分のふるまいを見せることで、不安を取り除こうとする。

There's No Rules/ルールはいらない

(二人、コンビニに入る。入店音とともにスウィングの軽快な前奏が流れ始める)
♠「昨日食べたものの中で、一番おいしかったのは?」
♡「ええと……カップラーメン、しょうゆ味」
♠「決まりだ!」

♠ 昨日食べたものと 同じものを食べよう(ラーメンをカゴに入れる)
♡「ちょっと! なにしてるの?」
♠「何がいけないのさ?」

♠ キャンディーをなめて 煮物を食べてみよう(飴を手に取り、煮物と見比べる)
♡「きっとひどい味よ」
♠「おいおい!」煮物には砂糖を入れるんだぜ

(商品棚の間を楽しそうに歩く男の子と、怪訝な顔で追いかける女の子)
♡「あなた、おかしいわ。なんでわざわざこんなこと」
♠「君こそおかしいよ。昨日食べたから、失敗するに決まってるから、やめちゃうのかい?」
♡「でも」
♠「よく聞いて。僕たちは大人だ」
(振り向く男の子。顔のアップ)
♠「ルールなんて、ないんだ」

♠ サンドイッチを山ほど買って 1つずつ食べる(サンドイッチを全種類カゴに入れる)
♡「残りはどうするの?」
♠ 明日の朝ごはん

♠ チーズ鱈と生ハムと メンマとソーセージ(一つ一つ取りながら)
♡「お酒を飲めって言うの?」(チューハイ棚を指さして)
♠「君が好きならね!」僕はフルーツティー(知らん顔でフルーツティーを取る)
♡「ウソでしょ!」

(サビ。次々と食べ物を買いながら踊る男の子)
♠ 気づかないうちに ダメだと思ってること
   気づいてほしい 自分をしばってると
   自由にしていいのさ そうここでは
   僕たちに ルールはいら・な・い

(女の子、男の子を後ろからつついて)
♡「ねえ、ちょっと聞いて」
♠「なんだい?」
♡「昨日のディナーのことなんだけど」
♠「変更は受けつけないよ」
♡「えっと、その、ラーメンだけじゃなくて」
(男の子を見上げる女の子の顔のアップ。受け入れられるか不安そうな顔で)
♡ ビスケットも おいしかったの~~
♠(両手を挙げて、笑顔で)「最高じゃないか!」

(二人、ルンルンと腕を振りながら、笑顔で棚の間を歩く。いろんな商品が祝福するように二人の脇を飛んでいく)
♠♡ のりしおとうすしお ポテチも食べ比べ
      知らないカードゲーム 当たるかな
      自由にしていいのさ(♡いいのよ) そうここでは
♠「僕たち!」
♡「私たちに!」
♠♡ ルールは いら・な・い~~~~~~
(決めポーズ。華々しいコンビニの入店音)

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