第28回 「いらないです」の方が「いりません」より丁寧に感じる【朽羊歯ゾーンのWoundTube】

あれ何なんだろうね。
コンビニで「袋いりますか」って聞かれたとき、「いりません」だとぶっきらぼうに感じて「いらないです」って言うけど、テストだったらたどたどしい日本語として減点されるよなあ。少なくとも、進学校の入試だったら(私の住んでた地域には、成績のいい高校だけこっそり共通の入試の採点基準を厳しく変更して作文を見てるという噂がありました。本当かどうかは知らね。あと、これ英作文の話だったかも)。

日本語として正しいものと、実際に使うとき正しいものって違うんだろうな。っていうか、「日本語として」だろうが「実生活で」だろうが、正解があるって考え方も間違いなのかも。でも基準はあるしなあ、うーん。境目って、ない。それか人による。

こういう話すると私はすぐ「玩具修理者」を引き合いに出すぞ。ネフェルピトーじゃなくて、小林泰三の小説。キメラアント編の元ネタ整理してくれてたH×H考察ブログありがとう、あれ見て技名の元ネタたどったら軒並み好みだった。「淋しい熱帯魚」まで歌えるようになったんだからな。

えー、「玩具修理者」はですね、「どこからが生物でどこからが非生物なの?」みたいなところがテーマになっています。登場人物二人が問答をするシーンがある。「境目なんてないじゃない」って話になってしまう。屁理屈って呼ぶ人もいるだろうけど、「感覚的に違う」という点でしか論破できないものを、私は屁理屈とは呼びたくない。小林泰三氏は、そういう話をめっちゃしてくる作家さんなのです。ちなみにグロシーンも多いので苦手な方は読まないでください。

で。
何事も、「そうやって突き詰めちゃうと境目なんてないよね~」ってことなんだろうな、と思っています。全部。それを、受け入れられるようになりたい。今年の目標。うん、そういうことにしとこう。

あ、話戻るけど「旦那さん」も迷わない? なんか男の方が偉そうに感じるってのわかるから言い換えたいけど、「夫さん」だと間違った日本語感あるから微妙だし。なんでだろう、ちょっと前まで間違った日本語として紹介されがちだったのかな。「パートナーさん」も気恥ずかしいし、鼻につくって意見もたまに見かける。過渡期を受け入れたい。パートナーさんが無難かな。

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