ラジオをかたる【第1弾】 ~ラジオ生活2年生のくらし~

娯楽を中心に色々なことへの自粛が求められるようになってから、もう長い時間が経ちました。在宅でひとり過ごす時間が今までよりもはるかに増えました。テレワークを導入する企業も多くなったと感じます。わたし自身、もう長らくテレワーク中心の労働スタイルを続けていますが、おうち時間のお供にテレビや動画配信サービスなども流したりしていました。しかし、映像はどうしても視線が向きやすく、そちらに集中してしまう結果、時間を浪費しやすいため、並行して何か作業を行おうにも進捗が悪いと感じることが多々ありました。
そんな中、最近わたしにとって生活の友とも言える存在になったのが、ラジオです。今回はラジオ生活2年生を迎えたわたしなりに、ラジオくらしがいいなと感じる所を書いていきたいなと思います。

お手軽に聞ける

学生時代、勉強のお供にラジオを聞くという話をけっこう聞きます。わたしの家ではリビングにあったラジオコンポが壊れており、他にラジオ機器もなかったので、ラジオと縁遠い青春時代を過ごしていました。テレビ番組を映像は見ないで音だけで使って勉強のお供にしていたのをかすかに覚えています。

昔はラジオを聞くために専用の機器が必要でした。しかし、今ではスマートフォン1台あれば聴くことが可能です。ラジオは電波を受信することで聴くことが可能ですが、radikoというアプリを経由することで、スマートフォンやパソコンでもネット環境があればラジオを無料で聴くことが可能になりました。わたしも以前、受験が終わった後になってradikoの存在を知り、パソコンでradikoを使ってラジオを聞いていたことがあります。今ではスマートフォン向けアプリで提供されているため、自宅でも出先でも、より手軽に聞けるようになったと感じます。またYouTubeなどの配信プラットフォームで聞けるラジオ番組もあります。ラジオを流すためには専用機器が必要な時代から、聞き方・発信の仕方が多様化した事で、ラジオが色んな人にとって以前よりも身近になれると感じます。

生活のお供

ラジオは音だけで情報を届けるメディアです。映像がない分、発信できる情報に限りはありますが、受け取り手も耳だけを傾ければいいので、並行で作業する邪魔にはなりにくいです。勉強しながら、仕事をしながら、料理をしながら、掃除をしながら、寝転がりながら。何かをしてる最中でもお耳だけを拝借するのは、今も昔もラジオの良さだと想います。時々お店で流れてるのも聞きますが、お客さんだけではなく、店員さんにとってもラジオがちょうどいい存在なのかなと思ったりします。

特に昨今、リモートワークが増えました。今までオフィスに集まっていた人たちの中には、自分の空間で仕事をする人が多くなりました。オフィスでは耳にイヤホンをさしてラジオを聞きながら仕事というのも難しいと思いますが、プライベートな空間であれば何か音を流すことへの障壁は大幅になくなりました。お耳のお供に、音楽を選ぶ人は多いと思いますが、同様にラジオを選ぶ人もいると思います。わたしもその1人です。

リスナーとの距離感が近い

ラジオはテレビと比べて、リスナーの生活に寄り添う番組が多いと感じます。届いたメールをピックアップして読み上げ、そこに対して会話をはじめていく、というスタイルが主だと感じます。
テレビは出演者だけで完全にパッケージングされた番組が多い気がします。SNSなどを使ってリアルタイムで視聴者の声を取り上げようとする番組も最近では見られるようになりましたが、収録の番組は外からの声を入れて組み立てる物をあまり見ないです。他方で、ラジオ番組は生番組でも収録番組でも、リスナーからの話題提供を元に会話が展開されている事が多いです。昔はハガキ職人と呼ばれる人たちがいました。郵送なのでどうしても時間がかかりましたが、今ではメールに媒体が変わり、パーソナリティの会話に即レスポンスできるようになりました。番組によってはテレビと同様にSNSも活用していますが、ハガキやメールという土壌があるからSNSを活用した話題のピックアップもスムーズなのかなと聴きながら感じています。
リスナーの声を取り入れる姿勢は、テレビなどの他のメディアよりもラジオの方が根付いていますし、会話のトリガーがリスナーの言葉なため、番組もパーソナリティもリスナーの発言に近付き親身になっていると感じます。昔みたいに直接会っての交流がしづらい状況下、誰かとの盛んな会話ができない中でも、ラジオ番組では多少なりとも言葉のキャッチボールができるというのが面白さのひとつだと感じています。

以上、わたしなりにラジオを中心に聞くようになった思いを、ラジオを聞きながらつづってきました。初めてラジオを聞いたのはだいぶ前、そこから少しの間ラジオを聞かなくなりました。時代は流れ、ツールや主だったパーソナリティなども変わってきましたが、ラジオ自体の魅力は変わらず存在するんだろうなと感じています。そんな魅力をこれからも作業のお供に楽しんでいこうと思っています。
次回以降は、週に最大で数十番組を流しているわたし的に、個人的ではありますが好きな番組・オススメな番組をピックアップしていこうと思います。隔週予定で何かしらラジオについては触れたいなと思っています。

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