『BEATLESS〈全24話〉』感想メモ
見出し画像出典:BEATLESS(dアニメストア)
こんな感じの話
・22世紀初頭、hIEと呼ばれる人型ロボットにより高度に自動化された世界
・主人公アラトはhIEレイシアと出会い事件に巻き込まれていく
・”ヒト”と”モノ”の関係を問うSF作品
感想のようなもの
5体の超高性能のひとつであるhIEレイシアに命を救われ、流されるままにオーナー契約を結んだアラタはhIEを“モノ”だと知りつつ“ヒト”であるかのように接してしまう甘い・弱い・優しすぎる愚かな人間である。アラタはレイシアと契約してしまったことで”ヒト”と”モノ”の関係をめぐる争いに巻き込まれていく。
「人間に未だ明かされざる道具」であるレイシアはアラタを、
「人間との競争に勝つための道具」紅霞、「進化の委託先としての道具」スノウドロップ、「環境をつくるための道具」マリアージュ、「人間の拡張としての道具」メトーデとの争いに利用する。
アラタの友人ケンゴはhIEへ憎しみを抱いており、遼はhIEを”モノ”でしかないととらえている。しかし、2人はアラタとの友情を大切にしており、たしなめ、助け、ときに対立する。
レイシアは自らに魂がないということを何度も主張するが、感情や意思があるように見えて仕方がない。そう見えるように計算してふるまってはいるのというのがレイシアの恐ろしい所であるのだが。
アラタは何度もレイシアに信じることを要求される。
なぜこのキャラクターがこの行動をするのか、オーナーを必要とした意味、細かな設定、妹の意味不明さなど、理解が追い付かなかったところが少なくない。
”ヒト”は”モノ”とどのような関係を築いていくべきなのか、”モノ”が”ヒト”の知能を上回っている状態でどう接していくべきなのか、ほんとうに”モノ”に魂はないのかというようなことを作品全体として問いかけていたのだろうとは思うが、自分は信念や目標と天秤にかけられる人間関係に部分が痛々しくて良かったと思う。
戦闘シーンや音楽、絵もよかったかなと思うけれども、ストーリーにいまいち共感できなかったこともあり、作品の魅力をあまり感じきることはできなかった。
好きポイント
・天秤にかけられる憎しみと友情
・狡猾すぎるレイシア
こんな人におすすめしたい
・AI物が好き
・雰囲気バトルが楽しければいい