『ソマリと森の神様〈全12話〉』感想メモ
見出し画像出典:ソマリと森の神様(アニメ公式サイト)
こんな感じの話
・異形の者達が地上を支配している世界
・ゴーレムと人間の少女が親子となり旅をする
感想のようなもの
人間が争いと補食などによりほとんど滅んでしまった世界で、ソマリとゴーレムは人間を探して旅をする。
ストーリーについてはPVを観たりあらすじを読めばだいたい想像がつくし、本当にそのとおりではある。
ゴーレムは森の守護者として1000年ちょうどの寿命があるが、ソマリに出会い、ソマリを人間に託そうと旅を始めてから寿命を迎えるまでには1年と少しの時間しかない。
ソマリは幼く、人間であることを隠している意味をきちんと理解しておらず、好奇心のままに無邪気に行動してしまうことがありハラハラさせられる。けれども、ゴーレムに守られ、安心して過ごすソマリのことをみているとあたたかな気持ちになる。
ゴーレムは器用にソマリの身の回りのこともするし、旅の金銭集めもする。すべてソマリの為の行動だと思うと感情がないなんて嘘だとしか思えない。しかし、ゴーレムにはタイムリミットがあることから他の者にソマリを預け離れようとすることもある。
ソマリを想うゴーレムと、ゴーレムと共にいたいソマリのすれ違いはもどかしくてたまらない。ゴーレムは感情に不器用なのだ。
本当の父娘ではないながらもほのぼのと旅をするさまは観ていてほほえましい。
しかし、別れるための旅であるということ、寿命にタイムリミットがあることで、物語をとおしてうっすらとしたもの悲しさを漂わせており、ちょっとしたことでもゴーレムの行動の意図を深読みしてしまう。
また、旅のさなかに出会う人もそれぞれの物語を抱えているので、親子以外のキャラクターもなかなか魅力的だ。
わかってはいてもちょっぴりうるうるさせられる。そんな作品であった。
好きポイント
・不思議な世界感
・小鬼と鬼
こんな人におすすめしたい
・ほのぼのしたい
・あたたかい話をみたい
・ものがなしさが好物