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『正解するカド〈全12話+1話〉』感想メモ

見出し画像出典:正解するカド(アニメ公式サイト)

こんな感じの話

・異方の存在と人類との接触を描くSFストーリー

・主人公は異方の代理人として、人類の代理人として”交渉”していく

感想のようなもの

突如出現した異方の物体”カド”と異方存在の”ヤハクィザシュニナ”は、人類を”正解”へと推進するために、主人公の真道を異方の代理人として”交渉”してく。
人類にもたらされる異方の技術とそれに翻弄される人類。ヤハクィザシュニナの求める”正解”とはなにかが物語が進むにつれて判明していく。

序盤は未知の存在と未知の技術に翻弄される国連や日本国内部の政治的動きが描かれているが、中盤以降は個人が主体となりヤハクィザシュニナとかかわっていく。

ヤハクィザシュニナは電気を無限に取り出せる”ワム”や人類に異方の感覚を認識させる”サンサ”、重力や質量や時間を制御できるようにする”ナノミスハイン”を提供することで人類を”正解”に近づけていく。
与えられる技術で人類は急激な進歩を遂げていくべきなのか、人類は未知の力とどうかかわっていくべきなのかという問題提起の要素がいくぶんかあったように思われる。

異方と宇宙との境界物かつ変換機構として存在する”カド”はCGで美しく表現されており幾何学的な模様が絶えず動いている。不思議な揺らめきを感じる。一方で人間の動きはあまり得意ではないのか、妙に素早すぎたり動かなかったり表情が不自然であったりと、違和感を感じるところが多くて少し残念だった。

ストーリーがどう進んでいくのかあまり予想できず、次はどうなるのかワクワクしながら観られていた。異方についての理解ができないままに異方が何を求めているのが理解できていくのが少し気持ち悪く感じた。

ラスト2話で話が完結へと無理やり向かうような感じが雑だなと感じたが、人類としてはこの終わり方でよかったのではないだろうか。
自分的にはバットエンドになってほしかった。

好きポイント

・絶えず動くカド

・世界観

こんな人におすすめしたい

・3Dアニメが大丈夫な人

・哲学的な考察が好きな人

・シリアスな話が好きな人



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