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『荒ぶる季節の乙女どもよ。〈全12話〉』
見出し画像出典:荒ぶる季節の乙女どもよ。(dアニメストア)
こんな感じの話
・性を意識し始めた文芸部少女たちの青春恋愛群像劇
感想のようなもの
奥手な文芸部員5人の女子高生のひとりが”死ぬまでにセックスしたい”と発言したことから、それぞれは性を意識し始める。
幼馴染、同級生、かつて教えを受けていたひと、先生、友達、への想いに振り回され、それぞれに暴走する乙女たちは空回りして、自己嫌悪して、自問自答して、突拍子もない行動を起こしていく。
第1話で和紗が思わず駆け出していくシーンはインパクト抜群で、混乱し思考がまとまらないままに、性的なものを意識してしまうキャラクターの心の中を表していく。
みていて恥ずかしいほどに男女を意識して行動してしまうキャラクターに思わず目をそむけたくなることもあったが、身に覚えのある感情が含まれているということに気がつき、ちゃんと見なくてはならないという思いに駆られた。
ちゃんと笑えるギャグとほろ苦い想い、後戻りできない告白やわからない自分の気持ちを、時には激しく時には静かに緩急つけてテンポよく展開していくのが面白い。
5人それぞれに違う方向を向き、めちゃくちゃ広げられているかのように見えたストーリーが、こんなにも爽快感のあるまとまり方で終わるのかというちょっとした感動があった。
表現に難ありなところもあるが、思春期のうちに性に惑わされてしまう”季節”を迎えた少女たちが、性と真摯に向き合い少し成長する姿を内面共に描いた良い作品だと思う。
好きポイント
・音読
・ミロ先生
・表情
こんな人におすすめしたい
・青春物が好き
・恋愛ものが好き
・思春期拗らせ経験がある
・百合大丈夫