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『ケムリクサ〈全12話〉』感想メモ

見出し画像出典:ケムリクサ(dアニメストア)

こんな感じの話

・赤い霧に包まれた荒廃した謎めく世界

・3人姉妹と記憶喪失の青年わかばが出会い旅をする

感想のようなもの

3人の姉妹りん、りつ、りなたちは貴重な水を採取しつつ3人達を襲う”虫”と戦いながらも生きていた。
そこに突然現れる記憶喪失のわかば。3人達はわかばを”虫”ではないかと疑いつつ接しながらも、わかばが言語をしゃべること、りなのひとりを救ったことと、普通の”虫”とは異なることから拘束したまま行動を共にしはじめる。

ケムリクサという謎の植物のような道具のような生き物のような存在をつかい、水の多くある新天地を探し移動していく。その工程で、世界の謎について触れていく。

この作品の魅力は世界観とキャラクターかと思う。

全体的に明るい話ではなく、荒廃した世界ならではの物悲しさが漂う。しかし、全て謎のままからはじまり、徐々に謎が解かれていき、世界について知ることができるが全て種明かしするわけではないという、観ている側の好奇心をくすぐるようになっている。

自分の”好き”を見つけられず迷いがあるが戦闘力の高いりん。
”みどりちゃん”を操り皆を助けるが衰弱してきている猫耳お姉さんのりつ。
いろいろなものを食べ能力で分身している天真爛漫な、りな。
臆病なところはあるが記憶喪失で探求心が強いわかば。
キャラクター達は魅力的でよくわからないのに好きになる。作者の意図を感じず、それぞれが自律的に動いているかのように思える部分もあるほどであった。

3DCGは癖のある感じ。要所はとらえるが、足りてない・浮きがちに感じるところもある。
キャラクターの声は無機質チックな棒読みともとらえられてしまいそうなところがある。万人受けするタイプのアニメではない。
けれども、自分はこの作品のことが結構好きだと思った。

好きポイント

・世界観

・やさしいキャラしかいない

こんな人におすすめしたい

・たつき監督の作品が好き

・考察するのが好き

・3DCG作品が大丈夫

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