『ハッピーシュガーライフ〈全12話〉』感想メモ
見出し画像出典:ハッピーシュガーライフ(アニメ公式サイト)
こんな感じの話
「甘くて痛い、真実の純愛サイコホラー」 公式サイト
・女子高生と幼女の病み百合物語
感想のようなもの
女子高生さとちゃんと幼女しおちゃんふたりの甘々な日常もののはずなのに、まわりはそれを許すような状況にない。さとちゃんはしおちゃんに出会うまで愛を知らずに生きてきてしおちゃん以外どうでもよく家出している。しおちゃんはDVをうけていた家族から行方不明の少女として探されている。”マンションの1208号室”のなかでのみふたりの理想の生活が送れるのだ。
さとちゃんの倫理的に間違った行動を犯してでも、ふたりの居場所を守ろうとする姿が痛々しくてくるしい。サイコホラーとはいっても、ふたりの生活に介入しようとする要因を排除していくだけ。決して普通の幸せがむかえられるとは思えないストーリーの進行に苦しみが増していく。
本当はやりたいと思っていないけれど、一番大切なもののためには仕方ない。そう思っていることを表現しているシーンがあって、さとちゃんは倫理的に間違えているということを知りながらも行動しているんだろうなと感じた。
家庭環境のせいなのか、生来の性格なのか、いわゆる”普通”の愛ではなく、足りないものを無理やり補い合って依存しあうような形の愛に落ち着いていたふたりの何がいけなかったのだろうか。
はじめからさいごまで間違えていたのはわかる。わかるが、どうしたらふたりが満ちた愛を手に入れられたかがわからない。
ズレてしまったらもう戻れないのだろうか。
この作品は評価が分かれるだろうが、さとちゃんとしてはなかなか”ハッピーエンド”だと思う。
美しく苦しい良い作品であった。
好きポイント
・作風にあっている音楽
・相思相愛な二人
・狂気をはらんだキャラクター達
画像出典:ハッピーシュガーライフ(公式サイト)
こんな人におすすめしたい
・百合ものが好き
・ヤンデレ好き
・多少のグロ耐性がある