『グランベルム〈全13話〉』感想メモ
見出し画像出典:グランベルム(dアニメストア)
こんな感じの話
・魔力の失われた世界
・少女たちは世界唯一の魔術師の座をめぐり魔法人形を操り闘う
感想のようなもの
主人公満月は、満月の夜に魔力を使えるようになる戦場グランベルムに巻き込まれ、魔法人形アルマノクスを使い戦う。はじめは勢いで参戦したが、次第に自らの決意を胸に抱き戦いに赴くようになる。
はじめは、ある日力が目覚めた魔法少女ものという位置づけで観てはいたが話が進むにつれて、しつこいほど感じる違和感、伏線に、何かからくりがあるのではないかと感じるようになる。
とにかく精神的に不安定すぎるキャラクター達。それぞれに理由は異なるが、不安定なもの同士が信念を抱き、想いをぶつけ合い闘っていく。戦闘シーンではそれぞれの想いの激しさを痛々しいほどに感じ取ることができる。
「なにもないけどとても重い、なにもないを背負っている。」8話満月
少女たちの熱い想いを描いた物語であると同時に、全員の願いが叶うことはないという残酷さを描いている作品である。少女たちの表情にはこだわりを感じられ、1つのシーンに詰め込まれる情報量の多さについていけないことすらある。
単純ではないストーリー展開と設定、各所に感じるよい違和感。かわいいキャラデザ、表情の演出、熱量を感じる台詞たち。
良いところは多いのだが、全体的に音量が安定しない、ありきたりな戦闘演出が多い、盛り上がるところが分かりにくいなど、いまいちな部分も少なくなかった。
何かしらの暗い気持ちを味わえる、観る人を選ぶアニメだ。
好きポイント
・キャラデザがいい
・構造的に複雑な世界観
こんな人におすすめしたい
・鬱魔法少女物が好き
・考察できるものが好き
・百合風味が許せる
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