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『つり球〈全12話〉』感想メモ
見出し画像出典:つり球(dアニメストア)
こんな感じの話
・江の島を舞台に繰り広げる青春SFストーリー
・不器用な人間と宇宙人がわちゃわちゃする
・釣りで深まる友情
感想のようなもの
人と話すのが苦手で緊張すると怖い顔になってしまう主人公ユキが江の島の高校に転入するところから物語が始まる。なぜか宇宙人のハルになつかれいつの間にか同居。ともに釣りをすることになる。そしてナツキに釣りを教えてもらいながら、釣りを好きになっていく。
そしてなぜか釣りで世界を救ことになる。
ハルは不思議な力で人間を操ることもあるが、悪気があるわけではなく、いつも楽しくハイテンション。江の島の海底にいる同族の”アイツ”を捕まえるためにユキと釣りをする。
どうしてユキでなければいけないのか、なぜナツキを選んだのか。友達ならなんでもいいのだろうか。なぜ友達なのだろうか。ゆかいな仲間たち過ぎる秘密結社の権力は何なのか。そもそも宇宙人がどのように広がっている世界なのか。不思議に思うところはいくらでもある。
けれども、そんなことはきっとどうでも良いのだ。
おかしなことだらけではあるものの、この不思議な世界観を受け入れることさえできればこの作品は面白くみられる。
よくわからないままに流されていたけれども徐々に芯を持ち始めるユキ。”アイツ”の影響でおかしくなってしまうハル。夢を素直に追いかけることをためらうナツキ。意味わからんインド人のアキラ。それを取り巻く江の島の人たち。キャラクターたちはそれぞれに魅力的に感じる。
ひと夏の冒険とそれを取り巻く人間模様を描いただけと言ってしまえばそれだけなので、なにがよかったか言い表しにくい。
いつの間にか形成される関係も、江の島という舞台も、ストーリーも、演出も、感情表現も、音楽も、この作品をまるっといいものにしていると思う。
なんだかよくわからないながらも、観終わるときには江の島で過ごす彼らをちょっと微笑ましく思ってしまう。そんな作品なのだ。
好きポイント
・不思議な世界観
・徒然モノクローム
・栗コーダーカルテット
こんな人におすすめしたい
・友情ものが好き
・ハチャメチャSFでも大丈夫
・ほのぼのとした不思議が好き