『キズナイーバー〈全12話〉』感想メモ
見出し画像出典:キズナイーバー(アニメ公式サイト)
こんな感じの話
・仲間と痛みを共有する”キズナシステム”の実験体となった少年少女の青春群像劇
感想のようなもの
7人のクラスメイトの男女は仲間と痛みを分け合う”キズナシステム”を埋め込まれた”キズナイーバー”となる。謎めく少女園崎法子により課されるミッションをクリアしながら7人は友情を深めていく。痛み以上のものを共有していることに気がついた7人は”キズナシステム”の真実に触れる。
7つの業に例えられるようなばらばらな個性を持つキャラクター達はちぐはぐながらも互いのことを思いやり行動していくが、感情を共有するということの重さを知るようになる。園崎法子は恋愛感情への刺激を与えることが”キズナシステム”実験の進展につながると考え、”キズナイーバー”達の感情を煽っていく。想いが一致せず苦しむキャラクターの心の痛みさえも共有されるという残酷な設定に辛い気持ちになってしまう。
目には見えない言語化できない曖昧な”絆”をわかりやすい形にする”キズナシステム”という設定は感覚を共有することがそのままに他人を思いやることにつながるのではないかというアイディアと思われ、なかなか興味深いと思った。
コミカルさとシリアスなところが混在しているような作品ではあるが、テンポと切り替わりがよく、ストーリー自体が分かりやすい流れになっていることに加え、キャラクターの癖が強くわちゃわちゃとすごしているため、飽きることなく観ていくことができる。
終盤の展開は駆け足な部分はありながらもすっきりした結末となり、ひとつの作品としてまとまりがすごく良い。
人間のつながりと感情の複雑さを改めて感じさせるアニメかなと思う。
「みんなつながりたいんです。誰かと。」園崎法子
好きポイント
・色合い
・ゴモリン
・OP(EDも演出がいい)
こんな人におすすめしたい
・青春ものが好き
・感情に重きを置いたものが好き
・設定の細かいところに拘泥しない
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