『終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?〈全12話〉』感想メモ
見出し画像出典:終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?(dアニメストア)
こんな感じの話
・妖精兵器の少女と世界を救えなかった準勇者の終末恋愛ファンタジー
感想のようなもの
このラノベにありがちな長めのタイトルをみて、召喚されて世界の終わりを救うという展開かなと思って観始めたら全く違った。ちょっとタイトル詐欺だと思う。
500年前に大切な人を守れず石化してしまった準勇者クメシュと、聖剣を使い死にゆく定めの妖精兵クトリの切なく哀しいラブストーリーである。
「今の私は誰が何と言おうと世界一幸せな女の子だ」1話クトリ
この作品は始めに結末を見せられるとことから始まる。この結末を迎えてしまうと知りながら物語を観進めていき、最後にやはりその結末にたどり着く。
クメシュはクトリとふれあい恋に落ち癒されるとともに、クトリを死なせず、幸せにしようと奮闘する。普段のほのぼのとしたやりとりは心温まるほほえましいもののはずなのに、結末を知ってしまっているので穏やかな気持ちで見守ることができなかった。観ていて辛い。
クトリは本当に普通の女の子なのに、どうしてこんなに重い責任を負わされているのだろう。と、何度も思わずにはいられなかった。
「強くなんてなりたくない」3話クトリ
行間を読ませるような世界観の演出や結末については観る人を選ぶ要素だと思うが、泣いてしまうほどに入れ込んで観てしまった。
この1クールで描かれた物語は美しく終わっているが、この後の世界はどうなるのか、獣とどのように向き合っていくのかといった、終わった物語の続きが気になる。
それぞれのキャラクターの幸せとはなんだろうかと考えさせられる良い作品だった。
好きポイント
・特別じゃない女の子たち
・物悲しい世界観
・美しく彩る音楽
こんな人におすすめしたい
・ものがなしい話が好き
・ラブストーリーが好き
・ちょっと泣きたい気分の人
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