『ジョーカー・ゲーム〈全12話〉』感想メモ
見出し画像出典:ジョーカー・ゲーム(アニメ公式サイト)
こんな感じの話
・世界大戦の火種がくすぶる昭和初期
・”D機関”機関員が暗躍するスパイミステリー作品
感想のようなもの
「世界大戦の火種がくすぶる昭和12年秋、帝国陸軍の結城中佐によって、
スパイ養成部門“D機関”が秘密裏に設立される。」公式サイトより
機関員はスパイ活動に必要なありとあらゆる技術を身に着け任地に赴く。
各機関員の活躍をオムニバス形式で描いた作品である。
舞台となっている時代の陸軍内では”国の為ならば命を捨てる”ことを良しとしていたが、”D機関”ではそれとは逆に”死ぬな、殺すな”をモットーとしていた。天皇崇拝、名誉の戦死を礼賛する帝国軍人の思想に縛られない”D機関”の機関員たちは優秀なスパイとして各地で暗躍する。
各機関員たちはスパイとしての技術を駆使し他人になりすまし任務を遂行する。彼らは任務遂行のために観ている側も騙すようなトリックや駆け引きをする。
人情に訴えかけながらも、冷淡に策略通りに行動する機関員たちの暗躍にワクワクする。
最終話では、スパイでありながら感情を捨てきれなかったが故の結末は哀しさとともに自らを失えない人間らしさ感じてよかった。
かなり硬派なスパイアニメである。派手なアクションもなければ、コメディ要素もない。人の目をくらまし嘘を重ねスパイとして没個性的に活動するため、かなり地味である。
地味でありながらもストーリーがとても面白く、緩急がついており、1~2話完結のエピソードでありながら、次々と観ていきたくなる魅力があった。
暗めながらも良い作画で淡々と進むこの作品に所謂”アニメらしさ”はあまりないが、"アニメらしさ"に秀でていなかったとしても、こういう作品にまた出会いたい。
好きポイント
・人を操る言動
・トリック
こんな人におすすめしたい
・心理戦が好き
・シリアスな話が好き
・スパイものが好き