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卒業論文で「サポーター」について書きました(5)

前回記事はこちらからどぞ。


カントリーマアム(バニラ)は美味しいな。


第5話です。
アンケートから見えたのは

サポーターのイメージはゴール裏にある
実際にゴール裏で観戦している人は半数を超える
観戦目的は何かを得るため>クラブに貢献するため

ということでした。


Jリーグの誕生や代表戦によって、サポーターという人種が出現し
空前のサッカーブームが起こった90年代前半に比べ、

今日では人々の’’日常’’にサッカーは取り込まれている。
小学生は放課後サッカーをしているし
大人は個サルに参加する。
Jリーグはスマホで観れる。


日本人の日常に馴染んだ一方で、
スタジアムの非日常空間が人々にとって当たり前になってしまった。
完全に文化にはなり切れなかった。
ニュース番組のスポーツコーナーで相撲・野球が多いのが、物語っていると思う。


私たちの約束である

2050年に
サッカーファミリーが1000万人になる
ワールドカップを日本で開催し、その大会で優勝する

これはサッカーが日常を通り越し、文化にならないと実現しないと思う。

では、文化になるにはどうすればよいのか。
2つの施策を日本サッカー界の中核を成すJリーグ、
Jリーグを構成するJリーグクラブに対して
提言したい。


サポータートラストの導入


1つはサポータートラスト(以下ST)の導入だ。※

STがなんぞやというと

図10


こういうことっす。


すみません。説明いたします。

まずサポーターはSTの会員となります。
→年会費を支払い、うち何円かがSTの株式一株の購入代金となります。
→STが運営する資金団体の株主となります。
→その資金団体がクラブの運営会社の株式の半数を押さえます。
→子会社化してSTの持株会社とします
→役員を派遣することが可能となります。
→さらにこの持株会社がクラブとスタジアムの株式を100%所有する仕組みを取ることも可能になります。


サポーターは間接的にクラブの実質株主となることで、クラブを所有する仕組みです。

メリットとしては
・株主として声明等の形で正式な意見を言うことができる→組織ガバナンスの強化
・STはクラブに帰属意識を持った集まり→安定株主としてクラブの基盤を支える
等が挙げられます。

プレミアリーグでは60%にSTが存在し、そのうちの25%のクラブは取締役を受け入れているそうです。

サッカーって面白いよ!最高だよ!!というように情に訴えるだけではなく、仕組みを変えて環境を整備することも重要なのではないかと考えます。

※西崎信男(2009年11月)、「プロ・スポーツクラブへのファンの経営参加:英国サポータートラストの仕組み・意義」、スポーツ産業学研究
を参考及び引用


J1クラブのサッカー専用スタジアム保持の必須化

もう一つはJ1クラブのサッカー専用スタジアム保持の必須化です。

スタジアムに入る前のスペースを盛り上げたり
様々なプロモーションを打ったとしても
(もちろんそれらも大事)
それはサッカーに付随しています。サッカーが中心となっています。

であればどんな人にとっても
サッカーの魅力がビンビン伝わる環境が必要です。

激しいぶつかり合い、ボールを蹴る音、監督の指示、
選手の息遣いが聞こえてしまうような、そんな環境。

現在、全国各地でサッカーの興行を主とした球技専用のスタジアムを新設する構想があります。
個人的な予想としてはほとんどの構想が年月はかかるかもしれないけど、実現すると思っています。
課題はサッカー以外でどれだけ収益をあげられるか、ということでしょう。

結局観客が見に来るのはサッカーというスポーツです。
その魅力を様々な人に広げ、高めていくためにもJ1クラブのサッカー専用スタジアム保持の必須化が必要であると考えます。



ということで、5話終わりです。

読んでいただき、ありがとうございます!

いよいよ次で卒論まとめ終わりかな?


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