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マーケットはまちを自分事にし、そして良いまちをつくる力になる。読書メモ-『マーケットでまちを変える』
鈴木美央さんの『マーケットでまちを変える』を読みました。
マルシェやファーマーズマーケット、朝市。
スタジアムでは、場外のグルメ屋台村など、道路や公園、商店街などで繰り広げられ、人々が賑わう場所になる様々なマーケット。
それは、公共空間の活用、地産地消など、まちの活性化につながります。
今年6月のHills Breakfastでも登壇された著者が、東京やロンドンで100例を調査し、また自らもマーケットを主催する経験などから、マーケットからはじめる新しいまちについて解説した1冊となっています。
はじめに
1章 マーケットとは
2章 まちに根づいたロンドンのマーケット
3章 東京で始まった新しいスタイルのマーケット
4章 公共空間を活用するマーケット
5章 マーケットがまちに生みだす効果
6章 マーケットをつくってみよう!
7章 シビックプライドを育むマーケット
おわりに
以上の章構成。
読書中のTwitterより。
本書の主語となっているマーケット。
それは、人と人とが顔を合わせて取引をする、昔ながらの販売スタイルのように見えます。
ですが、ただのモノを売る場にとどまらず、モノをつなぎ、経済を回し、そして人をつなぐ。
このマーケットがひとつのコミュニティとして、そしてまちのひとりひとりが主導となってボトムアップでまちをつくっていく。
そんなマーケットは、資本主義の中で踊らされて疲弊した私たちが、
本当の心地よさや、自分の人生を自分事として生きていくことを求め、
それを反映する手段のひとつなのかもしれません。
マーケットのことに限らず、コミュニティ運営だったり、ボトムアップでひとりひとりが力を合わせて何かをするためのヒントが詰まった1冊だと感じました。