昨日、愛するうさぎの前脚断脚手術を決めた
※レントゲン画像注意
私の心の支えであり、なによりも大切で、唯一無二な存在のうさぎ、はなちゃん。
この一行を書くだけで、涙が流れる。
そんな私の愛するうさぎ、はなちゃんは
8月16日に
前脚を切断した。
はなちゃんは2017年10月生まれの女の子、現在6歳10ヶ月。
少し前までは、うさぎの寿命は6〜7歳といわれていた。
現在は10年以上生きる子はいるといえど、はなちゃんは高齢うさぎであることには変わりない。
はなちゃんが前脚を切断するに至った流れは非常に稀なケースだったため、今回noteを書くことにした。
本当は書きたくない。
だってつらいから。
書くことにした理由は2つある。
うさぎの断脚について情報が少なかったから(特に飼い主目線)。
この理由もあるけど、大きいのはもう一つの理由で、はなちゃんの生命力の強さに影響を受けたから。
5日間も自分でご飯を食べれていない、はなちゃん。うさ飼いの方は、これがどれほど重大で危険な状態かはわかってくれると思う。
病院に入院してから、全身麻酔に耐え、薬にも耐え、強制給餌にも耐えてきた。
知らない場所で、知らない人に。
毎日会ってた私や母、父がいない状況で。
断脚を決断した後、約20分間、はなちゃんの近くにいた。ナデナデの催促をしてきて、撫でたら歯ぎしりもしていた。はなちゃんの入院が決まってから、私はたくさん泣いた。動物病院でも号泣してた。
撫でてわかった。
はなちゃんの方が
私よりずっと強い。
撫でながら、彼女の生命力を感じたし、絶対帰るという気持ちも伝わってきた。
飼い主のエゴといわれれば、そうかもしれない。
でも私は、撫でながら、彼女は帰ってくると確信した。
えげつないほど泣いた。正直、今も涙を流しながら書いてる。
ただ、はなちゃん自身がまだ頑張れると言うならば、私が断脚手術を悲観的に捉えるのはやめようと思った。
悲しみの中に埋もれて何も動かないのではなく、noteに公開して、彼女の頑張りを世に発信しようと思った。
親バカかもしれない。エゴでもある。
そしてnoteで発信することになんの意味があるかと問われると、わからない。
ただ私が今回の断脚手術を前向きに捉えたいがためにやってることかもしれない。
彼女は帰ってくると確信したものの、正直、まだ不安はある。術後3日間がヤマだと獣医さんに言われている。その後もどうなるかはわからないが、はなちゃんが前脚を切断するまでに至った流れを書いていこうと思う。
8月11日(1日目)
前足を曲げたまま戻らない
18:56 はなちゃんを病院に連れて行くというLINE
バイトに出勤していた私のもとに、母から「はなちゃんを病院に連れて行く」というLINEが来た。
どういう状態かわからなかったため、思わずテレビ電話をかけると本当にLINEの文面ままの状態だった。
人間で例えると、手首がに力が入らず、だらんとしている状態
この状態に気付いたのは父。
かかりつけの病院は診療時間終了間近。
母が電話をしたところ、手術を始めるため今日は対応ができない。明日に来てください。とのこと。
祝日で時間も遅く、診療をやっているところも少ない。
そしてなにより、うさぎを本当に診れる動物病院は決して多くない。
母が調べて、とある動物病院の予約を取ってくれた。
予約時間は20:15
診察が終わった時間は23:48
祝日でお盆も近かったため、相当混んでいたらしい。
私は22:00すぎに帰宅してからずっと泣いていた。
診察が始まったのは、22:15ごろ。
獣医の最初の所見は
折れてるかもしれない
レントゲンを撮ってもらった
明らかな理由が
わからなかった
骨の一部の形がおかしいのは、赤丸のところ。
本来骨があるべき位置から少し外側にズレているらしい。
腫瘍と聞いて、不安でたまらなくなった。声もこらえることができず、号泣していた。近所迷惑だったと思う。
はなちゃんは帰ってきてから、チモシーも大好きなペレットも、普段大喜びするドライフルーツも食べなかった。
症状が現れて1日目の8月11日は
病院に行き、点滴と注射を受け、薬を処方してもらった。
薬は、痛み止めと炎症をおさえる薬、整腸剤を混ぜたものらしい。
8月12日(2日目)
何も食べない
昨日は、はなちゃんが動かなくても口の届く範囲にチモシーとペレット、ドライフルーツを置いて寝ることにした。朝起きて確認すると、食べている形跡も、水を飲んだ形跡も全くない。
ひとまず、多めの水に100%リンゴジュースを少しと、薬を混ぜたものを飲んでもらった。(飲ませた)
そして昼過ぎに病院へ連れて行った。
腫瘍の可能性があるため
検査入院
1日明けて改めて見ると、外側の指の部分も少しおかしい気がする、と獣医さんに言われた。
母と一緒に説明を聞いていたが、私は泣いていたことしか覚えていない。
骨の腫瘍の可能性が高くなり、検査入院することになった。CTを撮るため、全身麻酔の同意書にサインする。
6歳10ヶ月でご飯も食べていない状況、麻酔から目が覚めてくれるか不安だったため、私は泣きながら同意書にサインした。
また、奥歯の不正咬合も発覚したため、CTと同時に処置してくれることになった。
症状が現れてから2日目の8月12日は
検査入院が決まった。病院で点滴と強制給餌もしてくれたらしい。
8月13日(3日目)
全身麻酔
現在のはなちゃんの体調は、全身麻酔に耐えられると判断され、CT検査と不正咬合の処置が行われた。
CT検査をして、新たに腎臓に結石が7〜8個あることが発覚。
腎臓の結石については、手術で取ってもらいたいとこの時点では思っていた。
面会も兼ねて、説明を聞きに、14日は病院は行くことになった。
症状が現れてから3日目の13日は
全身麻酔に耐えて目を覚ましてくれたが、一方で腎臓に結石が見つかった。
8月14日(4日目)
手術について話される
病院に行くと、すぐに診察室に通される。
一匹、一匹、丁寧に診てくれる病院で、待ち時間が長いと口コミに書いている人も少なくない。
他の患者さんがたくさん待っている中、すぐ通されるほど時間がない状況なんだな、と痛感していた。
まず、腎臓について話があった。
腎臓の手術は
できない
人間と違い、うさぎは小さい。
パソコンに映るCTの画像で結石を見ると摘出できそうだと思っていたが、小さくて手術の適用外と言われた。
結石については、今後も不安は残る。
そして前脚の手術の話が始まった。
前脚の手術は
3つの選択肢
・このまま内科療法(薬)様子を見る
・手首を折り曲げないようにピンを入れて固定する
・断脚する
この時点で、私の中で断脚という選択肢はなかった。しかし、断脚という言葉を聞いたときのショックはかなり大きかった。感情よりも先に涙が溢れ出す。心が苦しい。息ができない。
はなちゃんが私の後ろをテコテコついてきたり、周りをチョロチョロしたりする姿が脳裏によぎって、更に涙があふれる。
そして、この時点では
手術は
躊躇していた。
はなちゃんの場合、ピンを入れる手術しても痛みが取れるかわからなかった。また骨の形が一部、少しおかしいため、成功率もかなり低いと言われた。ピンが骨を突き破って、飛び出してくる可能性もあると。
私はこの日、決めきれなかった。
次の面会までに決めることにした。獣医さんには16日水曜日と伝えたが、16日は私が人間の病院へ通院のため、受付で金曜日に変更にしてもらった。
金曜日に変更してもらったのは、水曜日までに決めきれそうになかったのもある。
症状が現れてから4日目の14日は
手術をするかどうか悩んでいた。しかし1日目以降、はなちゃんは強制給餌と薬、点滴でしか栄養を得ていない。
そして、私はこの日の朝に救急車に運ばれた。
ストレス限界突破で腹痛に襲われた。
はなちゃんと一緒で、これまた原因がはっきりしていない。
8月15日(5日目)
状況はわからない
この日は台風で面会予約もしておらず、病院からの連絡もなかったため、状況はわからない。
そして昨日からの腹痛が続いており、私はほとんど寝ていた。
寝ていない時間は、はなちゃんの手術をどうするか、そしてフリーでやってるライティングの仕事をなんとか進めていた。
手術を決めきれないため、明日の16日にかかりつけ医に相談しに行こうと思っていた。
8月16日(6日目)
病院から緊急の電話
担当の獣医さんが18時以降でないと出勤されないらしく、18時の予約になった。かかりつけ医に相談することをやめて、病院へ向かうことにした。
この電話があってから私は、
断脚を
視野に入れ始めた。
はなちゃんの場合は、ピンを入れる手術をしても痛みが取れる可能性が低く、さらに成功する可能性も低い。
ならば、断脚のほうがはなちゃんにとって良いのかなと考えていた。
母に伝えると、母も同じように考えていたようだ。
18時、病院について獣医さんから選択肢を提示される
選択肢は3つ
14日に提示された選択肢とは少し内容の異なる選択肢
獣医さんはオブラートに包んで伝えてくれたが、言い方を選ばずに書くと
①このまま家に連れて帰って、息を引き取るその日まで薬で延命しながら、ゆっくり過ごす
連れて帰って、薬を飲ませて、強制給餌を続けたとしても数週間もつかどうか…といったところ。
この間、前脚の痛みはなくならない。
②ピンを入れる手術をする
ピンをいれても、ピンが折れて骨から飛び出す可能性がある。そうなると断脚手術をすることになる。2度手術をすることになるが、はなちゃんがもつかどうか何ともいえない。
③断脚手術をする
手術をしたら、手首の痛みはとれる。ただし人間と同じように脳が切断した腕の痛みを覚えてる場合がある(幻肢痛)。それは手術してみないとわからない。
この3つの選択肢を出されたとき、私は手術することを決めた。
手術による
死亡率は3〜4割
ピンを入れるにせよ、断脚するにせよ、この時点での死亡リスクは3〜4割。
繰り返しになるが、ピンを入れても痛みが取れる可能性も成功する可能性も低いため、
私は断脚手術を
決断した。
断脚手術をするとしたら、
・肩関節から切る
・肩〜肘の中間を切る
・肘〜手首の中間を切る
の3箇所のどこか。
これは骨の周りにある筋肉の付き具合で、切る場所を判断するそう。肩関節から切るケースは、太い血管が通っているため、一番難易度が高い。
その日に
手術するが決まった
16日の18時に手術をお願いすることを伝えると、その日のうちに手術してもらえることになった。
診療終了後に手術開始。遅くなっても、手術が終わったら必ず電話をくれると。
何時に診察が終わったかも、何時から手術が始まったかもわからない状況で待ち続けた。
8月16日 25:24
手術終了の電話
麻酔からも無事に覚めてくれたと教えてくれた。
よかった。一安心…と言いたいところだが、これから2〜3日が山場。
この期間に、食欲が戻らないとはなちゃんは危ない。
症状が現れてから6日目の8月16日
愛するうさぎの前脚断脚手術が終わった。
3つ与えられた選択肢の中で
正解不正解はないと思っている。
だけど、この選択で本当に良かったのか、私はずっと自問自答を続けている。
こんなに泣いている一週間は初めてだよ。
はなちゃんにとっての一番の幸せはなんだろう。何もわからない。何も力になれない。変わってあげられたらどれほど良いか。
断脚手術を決めたあと20分くらい撫でていた。
撫でているときにはなちゃんから伝わってきた生命力を信じて、私は18日、はなちゃんに会いに行く。
(17日は病院が休みのため、面会ができないと言われた)
今後のことは、どうなるかわからない。
追記する形で記載するか、長くなりそうであれば、別途note記事を作成しようと思う。
あとがき
手術から5日後の8月21日午前9時50分
血栓により息を引き取りました。
獣医さんからは術後3日間が山場と聞いていて、その日数も過ぎ去って
約10日間も自分で食べられなかった牧草も少しだけ自分で食べれるようになって
強制給餌からも逃げようとするくらいには元気になっていました。
はなちゃんが亡くなる前日の夜にも面会に行きました。
8月11日から、ずっとうずくまった体勢だったのが、
やっとリラックスした体勢になっていて、もうすぐ帰れるね〜なんて話してました。
帰ってくるとばかり思っていました。
はなちゃんはめちゃくちゃ頑張った。
お家に帰ってこようとしてた。
ごめんね、はなちゃん。
足の痛みは取れたかな。
お月様でゆっくり休んでね。
お月様じゃなくて、ずっとお家にいてくれてもいいからね。
今までもこれからも大好きで、私の大切な存在だよ。