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ノスタル原風景ー山形屋と市電と山も

昭和に鹿児島で生まれて、山形屋に連れてかれたことがある子供、たくさんいると思う。
お母さんがいつもと違う服を着て、子供もちょっといい服を着て、わくわくしながら出かけるところ。
山形屋はそんなとこ。

私は昨年、東京から30年ぶりに鹿児島に戻ってきた。いわゆるUターン組。

鹿児島に不慣れな福岡出身の夫と、18までしかいなかったから地元とは言え鹿児島に詳しくない私。これから暮らす街を知るため、戻ってきてから2人でしょっちゅう街歩きをした。

鹿児島に戻ってすぐ、あ〜山形屋だーまんま残ってる!と思った。
三越はなくなっていたけど、山形屋の建物は昔の記憶のまま。
デパ地下なんかは、子供の頃にはもっと大きなスペースに感じていたけど、こうしてみると案外こじんまりしていたんだなとか、懐かしさと新しい気付きといろいろ。
あれこれ夫に話しながら見て回った。

デパートはどこも経営が厳しそうだから、山形屋もやばいのかなーとか思っていたけど、健在でなによりだなと思っていたら、ほどなくして経営再建のニュースが。

なんとなんと。
時代の流れとは言え、無くなってほしくないねと夫と話した。

鹿児島に戻ってきて印象的だったのが、市内に古い建物がいくつも残存してること。石なのかレンガなのかなんなのか建築に詳しくないからわからないんだけど。
京都よりは新しく東京よりは古い、明治とか大正🟰歴史とロマンという感じの、独特な街の雰囲気になっている。
山形屋もそんな風景の大事な一部。
古いけど現役の市電の電車も合わせて、他の街にない情緒を感じさせてくれる。

鹿児島に住んでる頃は当たり前すぎて気が付かなかったけど、鹿児島の街並みはとても個性的。

山もなんかすごいしね。
街中からちらっと見える山、ありゃーやばい。
慣れちゃってたからほんと、子供の頃は気にしてなかったけど桜島やばーって感じ。

変わらないことと変わっていくこと、どちらも必然だろうけどな。
どちらに傾いても受け入れるしかないけど、どうにか時代と折り合いをつけて山形屋が生き延びてくれたらなぁと思わずにいられない。

鹿児島の街並み愛す。

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