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字のごとき嫗(おうな)

萎びた手石で飾らず内からの気品香りし字のごとき嫗

しなびたていしでかざらずうちからのきひんかおりし
じのごときおうな


教会には色々な人がいます。「聖人」はひとりもいません。

自分の力ではつぐないきれないものを、神が代わりに償ってくださった。
そのことを知らされ、そのことを信じた人たちが、
とてもすっきりとして、「自分はゆるされた罪人だ」と上を向く場所、それが教会です。

私が大好きなおばあちゃんは、北米の高齢の女性には珍しく、大きな石の指輪やネックレスなどを身につけません。
いつも穏やかに微笑んでいて、会うたびに、柔らかなハグで私のことを喜んでくれます。
先日、「おうな」という漢字を目にしたとき、この方と、この聖書のことばが重なりました。

あなたがたの飾りは、髪を編んだり金の飾りを付けたり、服を着飾ったりする外面的なものであってはいけません。むしろ、柔和で穏やかな霊という朽ちることのないものを持つ、心の中の隠れた人を飾りとしなさい。それこそ、神の御前で価値あるものです。

新約聖書 ペテロの手紙第一 3章3、4節

品の良さを内にもつ女性、その気品が、そっと香り立つような。
こんなふうに齢を重ねられたら、と憧れます。

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