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【私と躁うつ病】躁うつ病だとわかるまで③
この記事を見つけていただきありがとうございます
今回は、↓ 前回の記事 ↓
の続きとなります。
《はじめに》
今回は精神科の受診を決めてから、初診、投薬治療、大学卒業までを書きました。
この期間は本当に周りの人の助け無しでは、生活できませんでした。色んな人や薬の力を借りて、大学卒業まで辿り着きました。本当に感謝しています。
《精神科受診に至るまで》
精神科に行くと決断
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2018年3月末、当時の彼氏(現在の旦那さん)からの言葉もあり、とうとう精神科を受診すると決めました。初めの症状が出てから、ここまで2ヶ月。今思えばたったの2ヶ月なのに、とてもとても長かった。きっと、誰かに言われなければ決断できませんでした。
しんどい時ほど、辛ければ辛いほど、判断能力は鈍っていきます。身体はつらいのに、頭は働かず、自分の意志も信用できません。そのときの私には、ただ布団の中に閉じ籠もってもってやり過ごすことしかできなかったのです。
そんなとき、旦那さんから言われた言葉。
「うつじゃないの?」
「一緒に精神科行こう。」 はとても大きく、
私がうつ病になるわけがない。
ただ怠けているだけで、思い込みだ。
⇓
自分以外から見ても、そう見えている。
思い込みではなく、異常な状態なのだ。
と、素直に考える事ができました。
ずっと誰かに言ってほしかった。私以外の誰かから聞きたかった。
旦那さんも、結構前から、私の様子を見て気づいていたそうです。「なんとなく、そうかなぁって思ってた」と。
電話をかける
精神科に行くとは決めたものの、当日、すぐに行けるわけではありません。精神科はほとんどが初診の場合予約制で、2週間〜1ヶ月またはそれ以上待ちというケースが多いそうです。私の場合、病院に予約の電話をかけたのが3月末、予約が取れたのが5月初めでした。
1人で電話をかけるのは不安でした。
もともと、昔から"電話越しでお話する" こと自体苦手でした。顔が見えない相手。いつも、「今どんな表情なのだろうか、無言な時間、待たせてしまっている、何か話さないと…」というふうに、勝手に頭をフル回転させて、プチパニックになってしまいます。
さらに今回は、
今まで考えることを避けてきた精神科です。
一体どんな人と話すのか、何を話せば良いのか、精神科がどういう場所なのかまだよくわからなくて、怖くて、とても緊張しました。
旦那さんに隣に居てもらう約束をして、
ついに通話ボタンを押しました。
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電話に出てくれたのは、
精神科の受付担当の方でした。
名前
年齢
いつ頃から、どんな症状があるか
どんな事に悩んでいるか
ひとり暮らしか、一緒に住んでる家族が居るか
など…
簡単な質問に答えてから、初診の日をいつにするか話しました。やっぱり、声が震えました。「こんな事話してなんて思われるだろう…」「うまく説明できない…」で頭の中はいっぱいでした。
でも、病院の受付の方は慣れています。ゆっくり丁寧に話を聞いてくれて、案外大丈夫。旦那さんも横で応援してくれて、なんとか予約を取ることができました。
大学3年生スタート
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予約当日まであと1ヶ月、
当時の彼氏(旦那さん)と話し合いながら、体調を崩さないように考えながら過ごしました。
バイトはしばらくお休みし、学校とサークルだけ頑張ろうと決めて、新学期を迎えました。
そんな中、大学の新入生歓迎時期がスタート。
私の通っていた大学では、サークルに入ってもらうために上級生が慌ただしく動きます。
いつもの授業やサークル活動も行いながら、4月に入学した1年生たちをご飯に連れて行ったり、サークルの体験会や説明会をしたり…毎年のことですが忙しい時期でした。
自分の具合の悪さを隠しながら、明るく振る舞い、友達と話す。何度も初対面の人と会話する。
そのときの私にとっては大ダメージ。
学校から帰ってきては、泣いていました。
はじめての精神科
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やっとの思いで迎えた5月。
もうすぐ、精神科の初診の日です。
私は頭の中で考えている事を説明するのが苦手で、その場で先生に説明できる自信がありませんでした。体調が悪かったのも有りますが、すごく不安でした。
そこで、初診の日の前日に『いつからどんな症状があったか』『その時はどんな気持ちだったのか』思い出しながら、ノートに書き出しました。
当日は旦那さんと2人で行きました。
精神科の待合スペースには色んな人が居ました。
おじいちゃん、おばあちゃん、20代くらいの若い人、スーツの人、制服の人…
問診票を書いて、血液検査をして、その後先生とお話しました。
まず、
どんな症状があるか
今一番困っている事はなにか
自分の家族について
幼少期はどうだったか
症状が出る前はどんな生活をしていたか
心が動く(つらい、嬉しいどちらも)出来事はあったか
など…
先生の質問に1つずつ答えていきました。事前に書いたノートはとても役に立ちました。旦那さんも途中、途中説明を手助けしてくれ、助かりました。
先生は、
眠れていない
食べれていない
楽しいと思えること、やる気や意欲がない
この3つに当てはまり、
今までの身体症状からも「今のあなたはうつ状態です」と言いました。
安心しました。やっと、今まで悩んでいた症状に名前がついた。自分だけじゃなかった。
「とりあえず、1ヶ月間は、よく眠る、よく食べる、よく休む事。これだけ気をつけて生活してください。」
「1ヶ月間は様子を見て、必ずまた病院に来てください。そのときに投薬治療をするか判断しましょう。」
と先生に言われ、1ヶ月後の6月にまた再診し、そこから月1回のペースで通院が始まりました。
《うつ病の治療がはじまった》
うつ病の治療法
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現在、うつ病の治療は
休養
環境調整
投薬治療
精神療法
主に、この4つの中から、自分に合うものを随時選択し、行う場合が多いそうです。その他には運動療法や磁気刺激治療などの治療法もあります。
最近は、整体と精神療法を組み合わせた治療法なんかもあるそうです。
『投薬治療』は、SSRIやSNRIと呼ばれる『抗うつ薬』や『抗不安薬』『睡眠導入薬』『気分安定薬』などの薬を組み合わせて、随時様子を見て、量や種類を変えながら行われます。
私の場合は、
まず1ヶ月間『休養と環境調整』のみを行い、
その後、精神科の先生と相談し『投薬治療』も合わせて行うことになりました。
通院、投薬治療と悩みごと
私が大学生の間は、SNRIの中のひとつ、
『レクサプロ』という薬を中心に、身体の痛み止めや胃薬などを組み合わせて処方され、飲んでいました。
この頃はまだ、
自分が『躁うつ病』だということは判っておらず、原因もいまいち理解していませんでした。
私が聞かなかったからかもしれませんが、その頃の精神科の先生も診断名や原因についてはあまり話してくれませんでした。診断名もつかず、原因もわからず…自分がうつ病だという自覚が持てませんでした。
こんな気持ちは在りつつも、気分の上がり下がりの波はだんだんと落ち着いていきました。
治療開始から数ヶ月経つ頃には、がくんと体調を崩したり、泣いたりする場面が月に数回くらいになって、以前よりも生活が安定していました。
薬の効果ももちろんあったと思います。
ですが、
『自分の行動の癖』や『落ち込むときのパターン』について考え、少しずつ気づき始めた。
というのも大きかったかな、と今になって思います。
自分なりに工夫を重ねながら、通院と投薬治療を続けていたら、あっという間に、大学3年生が過ぎ、4年生が過ぎ、いつの間にか発病から2年が経っていました。
旦那さんや友達、家族、先生…色んな人が支えてくれたおかげです。1人では難しかっただろうなと思います。
2020年3月、大学を卒業しました。
《まとめ》
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私にとって、大学生時代は波乱万丈でした。本当に辛かった。でも、この辛かった、しんどかった時期がなければ、今の自分は居ませんし、成長できなかったなと思います。
『うつ病』になったからこそ、自分について、人間関係について、将来について、深く自分自身に問いかけて考える事ができました。
今では、
この経験は『自分にしかない強み』なんだなと考えたりします。
もちろん、まだまだ、落ち込むときもあれば、急に体調を崩すときも有りますが……!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
まだ続くかも…?
また、どこかで。