不確実性に立ち向かうサイコロ
※2019年1月に書いたものをnoteに移植したものです。
VUCAワールドと呼ばれるように、
マクロ世界はどんどん予測不可能になっている。
* Volatility(変動性)
* Uncertainty(不確実性)
* Complexity(複雑性)
* Ambiguity(曖昧性)
一方で消費者視点でのミクロな人間は、
どんどん不確実性に対しての耐性がなくなってきている。
Amazonアプリを開いてバーコードを読み取れば、
その商品のレーティングや口コミにすぐアクセスできる。
「◯◯ 評価」「◯◯ おすすめ」と調べれば、
質の差はあれどそれっぽい判断軸や比較材料は手に入る。
さらに、
同じような均質化された情報/コンテンツを手にすると、
それに紐づく思考や行動も同質化されるため、
さらにレコメンドの予測精度も上がりやすくなる。
昔に比べれば失敗することはかなり減っている一方、
失敗に対してのアレルギーも増えている。
調べてもわからないような先の不確実な物事に対して、
失敗リスクがチラつくと投資判断が及び腰になる。
確実に失敗100%の物事について挑むのは無謀だ。
けれども満足度120%がコンスタントに得られる環境があると、
リスク付きの満足度200%の物事に取り組みにくいマインドになる。
そういう意味で自分の思わぬところでの満足度を得る、
つまりセレンディピティ的なものを得ようとするには、
不確実性/ランダム要素と向き合わねばならなくなる。
ただ自分のこれまでの価値観だったり、
スマートフォンから得られるレコメンドの圧力に屈せずに、
きっかけ無しに不確実性の中に飛び込むのはなかなか難しい。
なので生活の中にランダム要素を生むような「サイコロ」があると、
リスク付きの満足度200%の物事に取り組みやすくなるなと最近考えてる。
1日1回ダイス振って物事決める。
そんぐらいのランダム性をやったときに同質性から抜け出せるんじゃないかなと。
(それすら他力本願なところもあるけど)