三鷹で壊れているもの探し
先日「ドロッセルマイヤーさんのさんぽ神」という本を買った。
「どこで」「なにをする」という場所と行動のお題が前後に分かれていて、ランダムに開いたページのお題に従って実際にさんぽをする。
春になり外の世界では虫や植物が姿を現し始めたようなので、私もこれを使って散歩に繰り出してみた。
今回のお題は
「家族にゆかりのある場所で 壊れているものを見つけよう」
哀愁漂うお題。
家族にゆかりのある場所は、祖母が昔一人で住んでいた三鷹を選んだ。祖父とはその時住んでいたアパートで出会ったらしい。
そんな祖母が作るお弁当は、何故かいつも器が紫やショッキングピンクなどの派手なタッパーで、中身は大体不思議な丼モノ。
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JR三鷹駅。改札内に小さい無印やカフェが入っていて、頑張れば7時間くらい時間を潰せそうな程度に栄えていた。
高速でルービックキューブを回しながら歩く少年に続いて改札を出る。
駅のホームから一瞬桜が見えたので、とりあえず北口へ。
線路沿いの駐輪場。いい具合の咲き加減。
ニコ
駐輪場の案内板。パーキングを表す「P」の形をしたフレームが粋。
うまい! 始めちゃ
早い 安い いまし
! ! た!
ランチ 700円〜
この居酒屋の向かいにあった、かなり老舗のトロフィー屋さんがすごく気になった。
良い字。
カラオケ屋は、店の新しさに関わらず使われている写真は妙に古いものが多くて面白い。
お題の「壊れているもの」を発見。なぎ倒されている柵。
歴史的な何かを残した小さい広場(矛盾)の柵が壊れていた。
歩いてくださいと言わんばかりの石畳が敷かれているが、完全に鳩の憩いの場になっている。
遠慮せずにズケズケと足を踏み入れる。
飛び石に沿って7秒ほど歩いて抜けた先に、完全に機能が働いていなさそうな案内窓口があった。
かろうじてシャッターは開いているが、夜にちゃんと閉めているとは思えない。
このすぐ裏が交番で怖かった。もしもこの時警察に声をかけられたら、壊れているものを探し回っている怪しい人として記録に残されてしまうかもしれないので。
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南口に来てみた。
北口よりも栄えている。
メイン通りはあまり壊れている物がなさそうなので、あえて何もなさそうな脇道に入る。
南口にも桜ありました。
画面中央の階段から街へ降りる。
観光案内所的な場所の入り口にいた、色々な物を引っ掛けられているトトロ。苦しそう。
三鷹にはジブリの森美術館があるので、至る所に宮崎駿の気配がある。
コンビニ激戦区。
ファミマのトイレのフックが壊れていた。
トイレだけ借りるのもなんだか申し訳ないので、感謝の意を示すためにファミチキを買った。ファミリーマート三鷹駅前店、バイト募集中らしいので職探し中の方は是非。
商店街に急に現れた重厚な柱。ライオンの首が挟まっている。
造花みたいな草。色と質感がケミカルすぎる。
「呪術廻戦」の伏黒恵とミドリガメが戦っていた。
バトルのお邪魔になると申し訳ないのでそっと離れる。
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三鷹駅周辺はどこを歩いても基本的に綺麗で、壊れているものがほとんど見当たらなかった。
随分古そうな井戸ですらまだ水が出るらしい。
雨が降ってきてしまったので今回は駅周辺しか散策できなかったけど、近いうちにまた別のお題で遊びたいと思います。
ドロッセルマイヤーさんのさんぽ神、一人で無限に遊べて楽しいので是非。