芸大の通信課程に入った社会人大学生の近況、春季後編
お久しぶりです。花澄匝です。
ついに全て課題の添削が戻ってきたので今日は社会人大学生@春季を終えたの所感の後編をお送りしたいと思います。
添削を見るまでもなく課題の出来でこれはマズイと思っていた訳ですが、予想通りの結果となりました。
まずはドローイング系課題の紹介です。
【その1】キャリア論
C68点
理解力:B- 表現力:B- 造形力:C+
この課題はKUA(うちの大学の略称)イラストレーションコースの講師陣から研究対象を1人選び、作風をまねてオリジナルの絵を描くというものでした。
私は背景絵師(自称)なのでゲーム背景出身で現在も背景メインのイラストレーターである吉田誠治先生を選択しました。
また、参考書籍に先生の著書である『ものがたりの家』という架空の美術設定集を選んでいるので先生の仕事絵よりはワンドロやラフスケッチのような少し力を抜いたタッチの絵になります。
しかし見ての通りただ手抜きで描いたみたいな絵になってしまいました。
コントラストも普段私が書いている背景より弱めているのですが、作風というよりお絵描き初心者がやる弱いコントラストの着色のようで見た目がとにかく悪いです。
参考までに私が普段書いている背景画を1枚貼っておきますと、
こんな感じで木目などの細かい質感をはしょって濃淡で質感を出すような描き方をしています。
木目本当は描き込みたいんですがどうも絵が濁ってしまって良い描き方を思いつくまでは濃淡のみでやろうと決めてます。
話はそれましたが、そんな感じで出す前から失敗作とはっきりわかるような出来の絵しか描けませんでした。
他人の作風を研究し真似るというのは思った以上に難しかったです。
【その2】レイアウト・構図
C64点
理解力:C 表現力:C+ 造形力:C+
この課題は構図の種類と効果を学んだ後に、お題として提示されたジブリのワンカット3種の中から好きなものを1枚選び同じ構図で絵を描くというものでした。
講義は動画を視聴して進めるのですが動画を見ている時に村を焼きたいと思い立ち、村の焼けそうな構図のお題を選択したので意図や演出は二の次となってしまってます。
でも問題はそこじゃないと思うんですよ。
純粋に下手くそ。これに限ります。
【その3】クロッキー1(ジェスチャードローイング)
B73点
理解力:B+ 表現力:B+ 造形力:C+
動画を見ながら30秒・1分・2分でヌードクロッキーをするという課題です。
クロッキーと言ってもジェスチャードローイングなので見た通りに形をとって描くのではなくモデルが男性ならより男性らしく、女性ならより女性らしく、躍動感のあるポーズならそれを誇張し勢いよく描くという、見た通りではなく感じた印象で描くことになります。
私はこれがかなり苦手です。
人体の正しい形と比率を理解しようと入学前から美術解剖学を勉強していたのでとにかく相性の悪い科目でした。
海外だと美術解剖→ジェスドロの順に学ぶ事をお勧めしてたりするみたいです。
【その4】デジタル演習A1
B73点
理解力:B 表現力:B 造形力:B
クリスタの機能を使いながら自分で撮った写真をトレースするという課題です。
クリップスタジオの基本的な使い方を覚えるのが目的の科目でした。
写真そっくりに色や質感までトレースしてもイラストに落とし込んでも良い課題だと聞いていたのですが全体講評で取り上げられた人達の作品はほぼ写真寄りだったので写実的な方が良いのかもしれません。
まぁ、そうだとしても私は自分の作品に役立てる為に入学したのでイラスト寄りで提出しますがね。
添削では描き込みの甘さを指摘されてました。
通常(普段の創作)はキャラとセットで描くのでこんなもんじゃろ、と思ったラインが低すぎたようです。
次にレポート系課題ですがレポート系は全部で5つ履修しました。
講義(動画)を全て見終わらないと課題内容がわからない仕組み&年度内は同じ課題なのでここでは課題内容には触れず点数だけ。
【その1】芸術史講義・日本1
B72点
【その2】芸術史講義・アジア1
A85点
【その3】芸術史講義・ヨーロッパ1
A87点
【その4】芸術史講義・近現代1
A88点
【その5】論述基礎
レポート:B72点、単位修得試験:80点 合格
論述基礎は学校側が指定している教科書を読んで課題と試験に合格すると単位が貰えます。
この科目は最初から課題内容が見られるので内容を書きますが、設問が3つあってそれに沿って教科書の内容をレジュメしたり論じたりしました。
そんな感じで成績はあまり良くないですが9科目計16単位、一つも落とすことなく修得する事が出来ました。
ただ、くどいようですが私は技術習得が目的で単位が取れれば良いというものではないので夏季はもうちょっといい点が取れるように頑張ります。
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