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夜空の向こうに求めるものは

世界が動き出す清々しい朝の空気もとても好きなんだけれど
しんと静まり返った夜の空気がとても好き。

1日頑張って疲れた時とか、1人の時間がほしい時。
公園のベンチに座って、ただひたすらその空気を感じていると
ささくれ立って疲弊した心が落ち着いていく。

余計な人の動きもなくて、遠くに聞こえる車の音。
向かいのベンチで眠る猫。
木から葉っぱが落ちる音。
そろそろ少し肌寒い風。
ちかちか光る飛行機のライト。

その先に広がる星。

あぁ、いつもそこにあるんだなぁ。
と、思う気持ちはありきたりだけれど
当たり前のようにそこにあってくれることが
とても尊く感じる。

変わらずいつもそこにあるのに見えないと気付けない。
だけどもしかしたら、実はもうないかもしれない。

そんなことをぐるぐると考えながら
ただ静かにその空間に溶け込む。

夜空の向こうにどんな明日が待っているのかは分からない。

だけど、変わらないこの静けさがあれば
なんだかまた頑張れそうな気がする。

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