孤独で美しい未来の世界
※ネタバレの可能性があります。ご注意ください※
今回はHorizon Zero Dawn(ホライゾンゼロドーン)について書いていきたいと思います。
次回作について新しいトレーラーが少し前(2021年5月28日)にYouTubeで公開されていましたね。
エレンドも一緒に地図を見ているあたり、多くの人が鉄の世界に触れるようになったのかなと…勝手な想像で胸がぐっと熱くなりました。
個人的には電飾感が増したというか、機械炉の中の世界観(およびそのもの自体)がより表に出てきたような印象を受けました。
あと、全体の色彩がかなりビビットでした。周りに生えている植物や時間帯の影響もあると思いますが。遊んだらまたまったく違う感覚に襲われると思います。
この記事では次回作の情報は一切ありません(既出情報すらまともに書けない時点でお察しください)が、ホライゾンの主人公アーロイや、好きな部分などを中心に語りたいと思います。
ちなみに見出し画像は、PS4でホーム画面の背景にしている画像です。ホライゾンの中ではブリンが一番好きかもしれません。というか会いたい。
(彼についてもこの記事で書くつもりでしたが、彼だけにフォーカスして記事を書きたくなったので、今後別途書きたいと思います。)
1.実際に遊んでみて初めて味わう感覚がある
発売前も発売後も、なかなかホライゾンの世界に飛び込む一歩を踏み出せませんでした。
システムが複雑で覚えることが多い、とにかく難しいんだろうと、どうせクリア出来ずに購入履歴に居るだけの存在にしてしまうだろうと、世界観に馴染めないだろうと、自分の中で勝手に壁を作っていたからです。
結果的にそんなことはまったくありませんでした。
むしろ周回しました。
もちろん慣れないうちは簡単な事ばかりではないはずです。
でも、初めてキャラクターを動かした瞬間に、それをかき消してくれるような新鮮さと面白さがありました。「見ているだけではわからない」ということを強く感じた瞬間でもありました。
言い回しが独特な部分や、専門用語、テキスト(収集アイテムなど)を読むことでわかることもあるので、正直一周目で理解できなかった部分もありました。
これは個々の理解力に大きく影響してくると思います。一発目ですべて理解できたらそれこそ本当に楽しすぎると思いますが、私は理解できない部分もあって良かったです。分からなかった問題の解答欄に答えがうまく記入出来たような感じがして。
2.廃墟好きの心をこれでもかと刺激してくる
これは実際のゲームプレイ時に撮ったものです。
かつて人間が生きた跡の上に植物という命が芽吹き、そこにアーロイという一人の人間が足を踏み入れる。無敵。
跡形もないほどぼろぼろになっている場所も、長い間閉じられていた鉄だけの場所も、それはそれでたまらなく良いです。個人的には植物や小動物の姿が見えるとメーターがギュン…と振り切ってしまいます。
ほぼリセットされた世界でそれでも残っているものたち。
時には古の人々の姿も。
3.機械獣の可愛さ
あああ…かあああわいいい…シャードで無限に修理しちゃう。貯めたシャードつぎ込んじゃう。とんだ太客。それでも構わない。
機械獣と呼ばれる機械達は、現存している動物のような動きをします。時として情けをかけたくなるような可愛さなのです。動きも見た目も気持ち悪いと思う機械獣もいますし、攻撃してくる敵はもちろん全力で倒します。いくら可愛くても、自分が殺されそうになっているのに黙ってよしよししていたら死んでしまうから。
それぞれの特徴的なフォルム、攻撃方法、生息地。時には食事や行進している姿も見ることが出来ます。機械だからこその美しさ、彼らなりの愛おしさがそこにあります。
全機うちの子になりなさい(なった)。
アーロイも『私のだ』とか言っちゃう可愛さ。いや、この言葉はそういう意味ではないでしょうけれども…
そして皆大好きトールネック。
とにかくゆったりゆったりと地を踏みしめて歩く。慌てず騒がず。間違いなくホライゾンの癒し担当。
本当うちの子モードになってから壊れるの勘弁して……危なくなったら帰るみたいな某獣人システムとか…無理か……
だからこそ、壊れるからこそ好きだと思うし部品は頂きます。アーロイや皆が生きていくために。
4.アーロイの尋常ではない身体能力
一言でいえばイカれてます。
幼少期から成長するまで、どの時期を切り取っても本能的に優れていますし、かつ好奇心旺盛で物凄い努力家です。
流石にこの高さでのこのぶら下がり方は普通の人間なら落下まったなし。でもアーロイは、どこでも(ゲーム上可能な所なら)上下左右自由自在に飛び移ったり、飛んでから体を反転し縄をかけて降下したりします。いや、いやいやいや。
運動神経がある人なら普通なのかもしれませんが、私はアーロイ本人でもないし見ているだけなのに手にうっすら汗をかきました。高所は割と平気勢ですが、それでもこれはもう。違う次元のやつ。
新しいものを学び、確実に自分のものにする。
知りたいという気持ちで、ただ一心に、がむしゃらに道を切り拓いていく。それがアーロイの強さであると思っています。
これは一緒に遊びたい。
5.戦闘の『爽快感』『かっこよさ』『自由さ』
うまく攻撃が決まった時の爽快感、そして攻撃方法をプレイヤー自身で選択できること。それが大きな魅力のひとつだと思います。
アーロイ、対人戦もいけます。やばすぎ。
正面から攻撃する、罠を仕掛ける、拘束する、静かに近づいて倒す、遠くから弓で撃つ…など、近接戦・遠距離基本的になんでも行けます。
物語の進行上、特定の行動をするよう促される場面はありますが、それを除けば、戦闘スタイルはプレイヤーに委ねられています。使うアイテム・武器の選択・スキルの覚え方も自由です。
装備には、追加スキルのような形で改造アイテムを付けたり外したりすることができます(チートではありません)。
属性値を上げたり、攻撃力をあげたり、「そんなもん要らねえ」という場合には付けないこともできます。装備自体の性能との組み合わせを考えるのも楽しいです。その改造アイテム探しに出るのも楽しいです。
戦闘中、走って回避して攻撃して…複雑な動作がとにかくかっこいいです。
いい流れで攻撃が決まって「よっしゃあ…」と心の中で思ったとき、アーロイが嬉しそうに叫ぶと私も嬉しくなります。
現実と架空の世界を混同しているわけではありません。でも、私に出来ないことをアーロイは軽々と行動に移してくれる。それが楽しいのです。
6.さまざまな人がいる世界
ホライゾンの世界の人達は、本当に個性が強いです。そして変わり者が本当に多い。名前は覚えていなくても、再会したときに初めて会った時の感情がぶわっとよみがえる感じです。
ヤバい(最高な)人も居れば、
道端で静かに機械に祈りを捧げるNPCも。
すべてのキャラクターを覚えているわけではありませんが、スクショを見返すと「ああこんな人居たな」と懐かしくなります。善人も悪人もいてそれぞれの葛藤がある。そこがとても好きです。過去の人類と未来の人類は、何が違ってどこか同じなのか。
優しい人は惚れるくらい温かいし、クズは突き抜けてクズ。愛も嫌味もそこかしこにある。対立、差別、迫害、許容、自由が存在している。綺麗で美しいだけではないところがたまらなく良いです。
ブロムって名前は薬の名前に由来しているんだろうか?うまく生きられない時もあるでしょうが、せめてうまい飯食ってしあわせでいてほしい。
追加コンテンツ『凍てついた大地』
1作目Horizon Zero Dawnには、ダウンロードコンテンツとして発売された『凍てついた大地』があります。
とにかく一面雪で覆われた美しい世界が広がります。
そして もふもふも 多数 おります。
かっ……
舞台となる地には主にバヌーク族と呼ばれる人々が暮らしています。
ここでも私は族長の声にやられました。説得力しかない。
バヌークの服装や儀式の道具などを見るたびに何かに近いな…と思っていたのですが、やっぱりあの地域に伝わる文化そのもののような気がしています。現地で実際に比較して見たわけではないので断言したくはないのですが、似ている…ふわっとした文章になってしまいますね…
そして、メイン・サブクエスト問わず、皆キャラクターが濃い。人間も機械も濃い。
優しくて楽しい男が居たり、
なんだかんだ仲良し3人組と出会ったり。
いやお前ら4人もう友達だろ。
この3人との会話・ストーリー、大好きです。
孤独だからこそ得られるもの、感じることもある。
個人的にはアーロイの色んな感情表現を見ることが出来て良かったです。すべてが濃く感じた追加コンテンツでした。
最高難易度は冒頭でストップしてほぼ手を出していませんが、本編はともかく凍てついた大地はクリアできる気がしない。
おまけ
本当にな。
「ったくよー!やってらんねー!」
「飯食ってんだよ、うるせー!」
(訳:もうブツはねえんだ、おとなしく帰れ小娘…)
…冗談ですよ
実はめちゃくちゃ気を遣うタイプ。
感謝を言い出せなかった人もいる。
かわいいタイプのクソガキ。
『~なんだからね!』って言い方が反則級にかわいい。次回作でも出てくるんだろうか?こっそりどこかに居たら面白いな。