褒める ということ
「褒める」ってむずかしいですよね。
最近小さい子供と接していて思ったんです。
えらい!すごい!って褒めすぎて、逆に偉くなきゃいけない、すごくなきゃいけないって思ってしまったら嫌だなって。
褒められないと、悪いのか?
私の親は昔は頭が良かったようで、学校のテストでは高得点が当たり前、97点でも「あと3点どうした!」と怒られて育ったそうです。
その親の子供である私はあと3点どころかあと20〜30点は足りなかったので次第にハードルが下がって行きましたが。
でも親は100点で「当たり前」のラインなんですよ。なので私は高得点で褒められるとか、成績が上がって褒められるという事が無かったんですよね。
そんな感じの積み重ねで自己肯定感という概念も無く、自分にも他人にも期待しなくなった私が辿り着いたのが
「別に褒められなくても良くない?生きてるし」
という捉え方。
生きてるだけで偉いってすごく救われる言葉ですよね。
どうしようもない人だって、その人が存在してるから他の誰かが反面教師にして良い行いをするのかもしれないし。それは偉い、とは違うかもしれませんが。
そう、生きてれば何でもいいんです。
褒められるメリット
子供に対してだったり、部下に対してだったり、成長してほしい相手を褒めることに絶大な効果がある事は知っています。
「何をしても褒められない」ことのつらさも知っています。
褒められれば嬉しくなる。自分が正しいと分かる。
お世辞だと分かっていてもなんだか嬉しくなる。相手にも優しくしようと思える。
もう少し頑張ってみようと思う。
そんなのはみなさんご存知かと思います。
でも、別に褒められなくても良くない?生きてるし
褒められてもそれを素直に受け取れない私は、人を褒めることも苦手です。
基本的に褒め言葉は「すごい!えらい!いいね!」くらいしか出ません。
「美味い!安い!早い!」くらい簡潔にしか褒められません。
褒めるのって大事だよな、と思いながら子供と接していたら、自分の語彙力の無さに絶望しました。
あの子が偉くなきゃいけない、すごくなきゃいけないと思ってしまわないことを祈るばかりです。頑張りすぎなくてもいいんだよ。一緒に頑張ろうね。