IoT機器が本領発揮した日
前回のnoteで私が取り入れた介護にお役立ちガジェットを紹介しましたが、今回はそれが本当に役に立った日のお話。
ばあばが自宅内で転倒し、それに気づいて救急搬送した日の話です。
先にお伝えしておくと、体調は全然たいしたことのない結果なので、むしろ脱力しちゃうんですけど。
私がばあばの様子を見始めて約1年半の間に、救急車を2回呼びました。
いずれの場合も、室内に一人でいるときに転倒して起き上がれなかったから。
今回は、最初に救急車を呼んだ時の話です。
最初の異変はHelloLight
平日は都内でお仕事をしている私は、その日も出社してお仕事をぼちぼちこなしていました。
8月1日の午前10時くらい。月曜日。
手元に置いているスマホが振動して、Gmailの受信があったことをお知らせしつつ、どこからのメールか、文頭までがロック画面に表示されました。
「HelloLight 異常検知のお知らせ」
それまでは「今週も異常なしだったよ」というウィークリーレポートしか送られてこなかったHelloLightから初めての異常検知です。
異常内容は一昨日の夕方以降、トイレの電気が点けられていませんという内容でした。
え?一日半トイレに入ってないとかありえなくない?
これは確かに異常事態だわ!!
見守りカメラで状況確認
見守りカメラを起動したところ、部屋の中で転倒して起き上がれずにバタバタとしている様子が映りました。
えぇぇぇぇ!?
見守りカメラの動体検知ログで過去データを確認したところ、どうも一昨日の夜に転倒してしまい、そのまま起き上がれずにいるようです。
どうにかして起き上がろうと奮闘しては諦め、また数時間後に奮闘し…としていた様子がカメラに残っていました。
とりあえず丸一日以上起き上がれず、何も食べていない様子。
私が土曜日に様子を見に行っていて、その時は一緒に食事もとっているけど、今は月曜日!!
季節は8月、熱中症とか脱水になってないかな…これはまずい!
QrioLockを遠隔解錠
会社には事情を説明して早退したのですが、私の職場は都内。
ばあばの部屋までどんなに急いでも2時間くらいかかる。
でも既に一日以上経過してるし、どうしよう!!と焦りながら、まずはケアマネさんに「今すぐ行けるヘルパーさんいませんか!?」と相談しました。
でも、そんなすぐにスポット対応出来る程人手が余ってるはずがないんですよね。
ケアマネさんとはLINEでやり取りしてたので電車で移動しながら状況を説明していたのだけど「ヘルパーさんは難しいので、今から自分が行ってみます」と言ってくださり、10分後くらいに到着の連絡。
この時私は電車の中で到着の連絡を受けて、その場でドアを遠隔解錠しました。
設置してて良かったQrioLock、そしてWifiモジュール。
ここからは手元のスマホでリアルタイムで様子を見ていたのですが、ケアマネさんが身体を起こしてくれて、ベッドに横にならせてくれました。
1日以上倒れていたので床が失禁で大惨事だったのですが、対応してくださったケアマネさんにはどんなに感謝しても足りません。
救急搬送と付き添い
この時2022年8月、コロナ&熱中症で救急車が手配できないとかたらい回しにされて搬送先が見つからないというニュースが連日流れていたころです。
室内で転倒時に頭などぶつけているかもしれない、1日以上何も口にしていないので栄養状態や脱水が不安というこちらの事情と、でも本人めっちゃ意識あるしこれ救急呼んで良いのか?自分で病院行けって言われちゃう?という不安があって、私は#7119に電話しました。
自立歩行が出来そうになく私が病院まで連れて行くのは難しい事、年齢、今の様子などを伝えて、その内容であれば救急要請してくださいと言われて人生初の救急要請。
その間に実家にも状況を報告しつつ、数分で救急車到着…ここまではスムーズだったけど、本当に搬送先が無くて大変そうだった。
救急隊員さんいっぱい電話してくれてありがとうございました。
結果から行くとなーんにも問題ありませんでした。
検査結果に何も問題なし。
転倒時にちょっと手足に打撲かな?っていうのと、ご飯食べてなかったから点滴打ちますねーで終わっちゃって、さぁ今日はもうお帰りになって、と。
結局その日そのまま帰宅となりました。
特に問題が無くて何よりだったのは結果論ですが。
この一件で私はIoTすごいって思ったし、色々と設置してて本当に良かったと思いました。
異常検知のメールが無かったら、次にヘルパーさんが来る日まで(この時は週に1回木曜日のみ)誰も何も気づかなかったかもしれない…。
離れて暮らす親の介護と言うと、まず見守りポットなどが紹介されますが、異常を検知してその後どうするの??というのはよく考えた方が良いと思います。
私はスマートロックを遠隔操作できる環境は必須だと思う!!
見てくれる人もほぼ居ないようなネットの片隅の体験談ですが、いつか誰かの役に立ちますように。