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事業の価値を社会に伝えるためにデザイナーができること
初めまして!
ウエディングパークでコミュニケーションデザイナーとして働いている廣瀬です。
突然ですが、皆様は「結婚」にはどんな力があると思いますか?
安心感でしょうか?経済的な安定でしょうか?責任や社会的な信頼でしょうか?
もしかしたら「結婚するつもりがないから考えたこともない」なんて方もいらっしゃるかもしれません。
事業を成長させるためには、社会に対して企業の取り組みに共感してもらうことが重要です。弊社では、運営するメディアやサービスなどの「事業」そのものの満足度を向上させることに加え、「結婚」そのものの価値を伝えていく必要があると考えています。
今回は、「結婚・結婚式のイマを知り、ミライを創り体験していく」ことを目的に始めたプロジェクト、Wedding Park 2100について。そして、デザイナーとしてより社会に発信し、社会とつながっていくためにできることをお話しします。
Wedding Park 2100とは
Wedding Park 2100は「結婚を、もっと幸せにしよう。」という経営理念を掲げるウエディングパークが、「結婚・結婚式のイマを知り、ミライを創り体験していく」ことを目的に始めたプロジェクトです
スタートの背景には、経営理念「結婚を、もっと幸せにしよう。」を掲げる私たちだからこそ、「今、ウエディングパークができることはいったい何?」、「今、ウエディングパークが社会に存在する意味・意義は何?」を考えて
結婚や結婚式の本当の価値を見つめ直し、これからの時代に本当に必要な結婚式の在り方を考える機会を創出していきたい。という想いがあります。
今までのイベントテーマは以下の通りです。
1年目(2021)が「2100年の結婚式」
2年目(2022)が「100色の結婚式−2100年までにカタチにしたい100のこと−」
3年目(2023)が「Parkになろう −結婚式は未来の新しいパブリックに−」
4年目(2024)「wedding marchーまちを、もっと幸せにしよう。」
Wedding Park 2100でのデザイナーの取り組み
そんなWedding Park 2100に、デザイナーは2023年の「Parkになろう」から携わっております。
ビジョンにある「21世紀を代表するブライダル会社」になるために、弊社は2021年10月より「ウエディングパーク的『デザイン経営』宣言」を掲げています。
デザイナーだけではなく全社でデザイン経営に取り組み、社会、業界、そしてユーザーの皆さんととことん向き合うという宣言です。
社内に『デザイン経営』の考え方が浸透し始め、私たちチームもデザインの最前線で活躍したいという強い意欲が芽生えてきました。
そこで、普段はウェブデザインを手がけていますが、Wedding Park 2100プロジェクトでは新たに体験のデザインに挑戦しました。
ここからは、実際にデザインした体験をご紹介します。
2023年3月 じぶんいろを叶える「まほうのブティック」
コンセプト:
パートナーと大切にしたい価値観をもとに結婚式の衣装を作る体験
展示内容:
来場者の方にパートナーと大切にしたい価値観をイメージした4種類のハンカチの中から、自分が大切にしたい価値観に合うものを選び取っていただき、結婚衣装の形に切り抜いたパッケージを選んでハンカチを入れると自分らしい結婚のあり方が表現できるという体験展示です。
結婚式には「白のドレス」「黒いタキシード」など決まったものと思われがちですが、そんなことはなく、自分らしい色と衣装を選んでいいというメッセージも込められています
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この展示デザインは3年目までの4名のデザイナーが担当しました。
「まほうのブティック」を担当したデザイナーの取材記事はこちら
こちらの作品は2023年のDesignshipで再現し、多くのデザイナーの皆様に、その意図を含めた体験を評価していただきました。
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2024年の「weddingmarchーまちを、もっと幸せにしよう。」では、裏原のまちをWedding Park 2100がジャック。その中の人気カフェ「bio ojiyan cafe原宿本店」とのコラボレーションをデザイナーがプロデュースします
2024年3月 Wedding Cafe
コラボコンセプト:
期間限定の体験やオリジナルメニューを提供する「結婚式が、もっと好きになるカフェ」
コラボ内容:
「ムビレポ」にご投稿いただいている結婚式で行われた個性的な演目を参考に考案。さらに店先にウエディングアーチやドレスとタキシードを設置をしたり、店内にたくさんのウエディングフォトを展示しここだけの体験を提供しました。
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実は、このコラボカフェはプロジェクトリーダーも新入社員3名がメインで担当し、新入社員が自ら手を上げて挑戦しました。
「Wedding Cafe」を担当した3名のデザイナーの取材記事はこちら
影響と成果
Wedding Park 2100のプロジェクトは、老若男女問わず、遊ぶように結婚に触れられる、そんなイベントになっています。
デザイナーもジョインすることで、今までは協力会社に依頼をして空間を共創してきた部分も社内で内製することができるようになり、一貫して想いを伝えることができるようになりました。
さらに、偶然通りすがった方や結婚式を少し遠く感じている方のインサイトを捉えることに貢献することで、本質的な「結婚や結婚式のチカラ」をより精度高く形にすることができるようになりました。
特に、2024年に開催した「weddingmarchーまちを、もっと幸せにしよう。」のコラボカフェ前では、まちにいる人から「結婚のことなんて考えたことなかったけど、ドレスってやっぱり綺麗」「ケーキ入刀を餃子に変えてもいいんだ」「ウエディングフォトって私服でもいいんだ」という声が聞こえてきて、結婚や結婚式の固定観念を壊すことができたと思います。
イベント全体としては体験者が年々増え、2024年には6,000名以上の方にイベントを体験していただき、500社以上の企業様にご賛同いただいております。さらに、社会にもご注目いただいており、テレビ、Webなど多くのメディアに取り上げていただいております。
▼ネットニュースの一部をご紹介
ウォーカープラス
舌肥
TRSO JACK
未来の展望
結婚式の持つチカラは、まさに奇跡のような瞬間を紡ぎ出すものです。二人の人生が交差し、新たな物語が始まります。目に見えない絆がカタチとなり、まるで魔法のような時間が生まれます。
家族や友人、愛する人たちが一堂に会し、笑い、涙し、心を一つにする。日常を忘れ、非日常の空間で人生の大切な一歩を共に祝うその瞬間には、言葉を超えた感動が広がります。
弊社は、そんな特別な空間がもっとパブリックに、誰もが祝福できる時間となれば、「社会」を幸せにできると確信しています。
Wedding Park 2100の“2100”は、2100年を表しています。簡単には想像できない遠い未来に思いを馳せ、守るべき大切な部分と、変えることでより素敵になる部分を見極めながら、未来の結婚式にワクワクする。
デザインチームはこのプロジェクトを通じて皆様と一緒にそんな体験を共有する場にしたいと考えています。