大人になるって、大切なものを手放すことなの?
大人になるって、どういうことだろう、と思う。
私は昔から、適当な生き方をしているし、割と飽きっぽい性格である。嫌いなものはすぐに嫌いと言ってしまうし、忍耐強さも持ち合わせていない。だからこそ、今まですごく適当に生きてきた。
けれど、25年生きてきて、こんなに適当にしか生きてないのに、案外人生どうにかなるものなんだなと、感心することもある。もちろん、実家暮らしだから、家賃や光熱費の心配もないし、恵まれているとすら思う。
果たしてこんな暮らししかしていない私は、大人になることが出来るのだろうか。
10月になった。外は、夕焼けが綺麗だ。この夕焼けを見ていると、なぜだかいつも高校生の頃を思い出してしまう。なぜだろう。
高校生という時間は、私にとって、かけがえのない時間だった。
毎日学校へ行って、勉強をして、何気ない話を友達として、テストを受けて、夏休みを迎える。その繰り返しの中で、良いことも、悪いことも、たくさんあった。
あの頃は、私にとっていろんなものが初めてで、いろんな体験をして、少しずつ成長していった時間だった。
年齢を重ねると、追わなきゃいけない責任とか、生きていかなきゃいけないことの辛さとか、仕事とか、生活とか、ままならないものばかりだ。
大人になるって、なんで、こんなに息苦しいのだろう。なんでもっと自由に生きることが出来ないのだろう。
好きなことをする時間を、十分に持てているのだろうか。仕事仕事って、仕事に忙殺されてばかりで、自分の事を大切にできているのだろうか。家族や友人と過ごす時間を定期的に確保できているのだろうか。
全部、No, だ。
こんな当たり前のことすらできていない人が多くて、こんなに一生懸命に働いてるのに、この世界に絶望する人のほうが多くて、嫌になる。
もっと、自由に生きれたらいいのに。
もっと、好きなように生きれたらいいのに。
理想論でも何でも、理想を掲げなければ、そもそも実現すらしない。
何かをやりたいと思わなければ、何も始まらないのだ。