公権力の汚職文化は中々消えない。

 私は無職のアラサー。身辺整理をしていると高校卒業時に配布されたコメント集を見つけた。捨てる為に一通り読んだ。早生まれで17歳の私は「三年間ありがとうございました。」と素っ気ないコメントを残していた。そりゃそうだ。部活も大学受験も友人関係、プライベートも不完全燃焼だったのだから。内輪ネタを意識したコメントが繰り広げられたり、ハートマークなどの絵文字に彩られたハイテンションなコメントもあって私の胸をえぐる。
 サッカー部同期の明るい彼は「絶対、警察官になったる!脱汚職警官!w」とコメントしていた。公権力による汚職を日頃見聞きしていたのだろう。
 残念ながら、10年後の日本社会では、まだまだ公権力による汚職は止むことがない。卒業記念のコメントに目標を書いたからといって解決できる程、人生そんなに甘くはないのだ。日本社会に張り巡らされる汚職の根は深い。SNSの発達によって漸く公権力の闇が暴かれつつあるものの、まだまだ闇はこんなもんではない。警察官によって許可管理された売春宿の存在は少なくとも400年以上続く汚職の最たるものである。また警察官は気に食わない組織、個人が犯罪を犯したり、犯したと推測される場合に強烈に執着して対象を牢屋へぶち込むが、お友達の組織、個人が犯した多少の犯罪はもみ消すのである。酷い汚職である。現在も汚職文化は消えていないのだ。公権力の汚職文化は中々消えない。

 身辺整理していると、別の冊子が出てきた。高校1年生の頃に、編成されたおすすめの本という冊子だ。各々が読んだ本を他者にオススメする為に論評を書こう、というイベントで編成された冊子である。
 私は、ダニエル•キイス著「アルジャーノンに花束を」を読んで以下のような論評を書いていた。

 「アルジャーノンに花束を」を書いたダニエル•キイスは、この作品でヒューゴー賞を受賞しました。この作品三十二歳になっても幼児の知能しか持たない青年の話です。その青年の名前はチャーリー•ゴードンといいます。そんな彼に大学の偉い先生から申し出がありました。彼の頭をよくしたいという申し出でした。この申し出を受けた彼は白ネズミのアルジャーノンとともに連日検査を受け、そして手術により彼は天才へと変わっていきました。天才へと変わっていった彼はたくさんの真実を知り、憎しみを持つなど彼の心が変化していきます。この作品を読むと人間の持っている知能だけがすべてではないということを考えさせられると思います。そして、今までの自分の行動を見直させられる作品だと思います。ですから、私は「アルジャーノンに花束を」という本をみなさんにおすすめしたいです。是非、一度読んでみてください。

私が15歳高校1年生の頃に書いた
「アルジャーノンに花束を」書評

 今や私はアラサーだ。15歳の頃と今の私を比べると文章構成力が向上していることが理解頂けると思う。まるで低知能なチャーリー•ゴードンが高知能化していく様であろう。本を読み漁れば語彙力が増え文章に込められた意味の密度が高くなるのである。
 そして、私は天才になったチャーリーと同様、多くの真実を知り、憎しみを持つなど心が変化している最中なのである。

 その他、卒業時に貰った冊子に書かれていた先生が卒業生に送る言葉が秀逸であったので紹介する。今読み直すと先生の考えはよく理解できる。隣のクラスのぶっきらぼうな担任教師だが、共感する。


これから社会に一歩踏み出しますが、いやおうなく社会の担い手となるからには、その責任も引き受けなければなりません。終わりに伊丹万作の「「だまされていた」といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう」という警句を頭に留めて欲しいです。この言葉は敗戦直後の一九四五年に書かれたものですが、三•一一を経た私達にもあてはまります。

隣のクラスの担任教師が送った言葉。

騙されていた!!皇室のシノギが売春•博打•薬物!?皇室こそヤクザではないか!!そして今もこれらシノギを公権力を利用して維持している!!先の大戦は昭和天皇の指示によって始められた戦争じゃなかったの!?ただ時勢に流されて始めた戦争だったの!?

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