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#4ワーママ地獄【生後6か月の娘を預け正社員入社】


こちらの続きです。

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生後6か月の娘を1日10時間保育園に預け、実働8時間正社員で働くことを決めた。

が、結論から言うと、入社後8か月目で退社することになった。

数字にすると本当に短いな…と思う。でも、8か月、本当に大変だった。

今夫婦の間では「あの日々ほんと辛かったよね」という言葉が度々出る。思い出すと心がキュッとなって、今の生活がどれほど恵まれているか実感できて、今は幸せだなぁ…という気持ちになる。

人生で一度はそんな経験をしておくのはいいかもしれない。

あの日々に悔いは一切ないのだが、もう二度と経験したくない。


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辛かったこと①通勤


家から会社・保育園までは距離が遠かった。

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公共交通機関では乗り継ぎがうまくいくと1時間半で着く。車の方が早いので、車で通勤していた。

この車通勤が大のストレスだった。私は運転が苦手すぎるのだ。

毎朝目が覚める度に「今日の駐車大丈夫かな…あの停めやすいパーキング空いているかな…」と不安な気持ちから始まり、終業時間が近づくにつれ「帰り道無事にお家に着けるかな…」と動悸が始まるのだった。

今は運転する機会のない生活をしているから、思い出すだけでドキドキする。

加えて、チャイルドシートに座らせようとすると洗濯板かな?ってくらいピーンと背中をまっすぐにのけ反りながら嫌がる娘の対応にも骨が折れた。

やっとお迎えに来て会えたと思ったら今度は暗い中固定されるんですか!!

というメッセージに聞こえてきて、「ごめんね」と私も一緒に何度も泣いた。

その度にせめて抱っこして歩いて帰れたらよかったな、と遠い家の方角を見つめたものだった。



反省点:保育園は家から近いところにする


辛かったこと②保育時間


娘は保育園の全学年の中で、一番最初に来て、一番最後に帰る園児だった。

0~2歳児クラスしかない小規模だったので10数人しかいないのだが、ダントツ長い保育時間だった。

私の場合、それが気になってしまった。「ごめんね」、という気持ちになった。みんながどんどんお迎えに来る中のに自分のお母さんはいつも遅い…と寂しい思いをさせているのではないかと思ってしまった。

実際そんなところを心配していたらキリがないのだが、私はその辺の覚悟が全くできていなかったのだ。

「仕事を一生懸命頑張るために娘には寂しい思いをさせてしまうが、その分土日いっぱい遊んで金銭面は安定させよう」という強い気持ちさえあれば何ら必要ない感情だったはずだ。

覚悟が曖昧だったにせよ、もし私と同じような働き方のお母さんがいたら、娘は一人で過ごす時間も少なく、どこか気が楽になっただろうな、と思う。

反省点:保育園のワーママ具合を確認する


辛かったこと③会社の福利厚生


毎月、給料日に絶望していた。

これだけ頑張っているのに、これだけですか。

時給換算すると800円前後だった。わりに合わないと感じた。

加えて、ボーナスが無かった。入社前の説明では「業績次第だけど少し出るよ」と言われていたが、いざ年度末を迎えるとボーナスなんて無いよ?といった状況だったのだ。

いや、こんなに子どもに寂しい思いをさせて金銭面的にも大して余裕ができないってどういうこと…

という気持ちになった。

そして「子育てと両立できる」と言われていたが、部署は私だけで休んだら丸々仕事が残る上、減給され昇給に大事な評価も下がるため、とにかく休めなかった。

そういった点でも、働いてみると「あれ…?」と感じる部分が多かった。


「ただ責任のある仕事」という点は嘘ではなかった。総務と人事の仕事を、私のようなスキルも職歴もない若造に任せてもらえた。すごいリスクだと思うし本当にありがたかった。


それでもなんだか、得られているもの(経験値)より失っているもの(家族との時間・安定したメンタル等)のほうが大きい気がして、私は早々に正社員である意味が分からなくなってきた。

夫からも「俺が雇用契約書よく読んでおくべきだった」と言われ、私と同じく入社前と入社後のギャップを感じていた。


反省点:入社する会社をよく調べ妥協しない


辛かったこと④お休みが少ない


夫は超ホワイト企業で、暦通りのお休みな上その他にも会社カレンダーのお休みがある。

私は年休105日だったので土曜日や祝日の出勤もあった。

家族大好きな我が家は、みんなで過ごせないことがストレスだった。

しかも怒涛の平日で満タンになった疲れは、週1の休みでは全く回復しない。楽しいことをするエネルギーも残っていなかった。

休みについては事前に言われていた通りだったので、完全に私の誤算だった。ワーママをあなどっていた。

休日にゆっくり休んで、たくさん楽しいことを家族全員ですることが私の幸せでエネルギーの源なのだと実感した。

反省点:土日祝休みは絶対!


私の場合


これらはすべて、私の話であって働き方も家族のあり方も千差万別である。

私の場合、仕事に重きを置くのか、家庭を大切にするのか、どちらかに決めておかなければならないところを曖昧にしてしまったのが何よりも大きな反省点だった。

挑戦してダメだったので、両立するという気持ちを見直すきっかけになったとも言えるのだが、あまりにも初歩的なミスが多すぎた。

私の見切り発車で挑戦や変化が大好きなところが、今回はアダとなった。

1年も続かなかったことに落ち込んだりもするのだが、私が幸せを感じるために大切なことを気づかせてくれた貴重な8か月だった。


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辛かったことを会社の上司に話して、9時半から17時までで時給900円のパート勤務に変更した。

唯一のモチベーションだった仕事の責任感もなくなるので、パート勤務は2か月でお終いにしたいということも伝えた。

あのウイルスが中国で徐々に蔓延していた、2020年の春のことだった。

やっと家族との時間を大切にできる、とウキウキしていた私がこんな世の中になるとは知る由もなく、「次の仕事何しよっかな~」とのんきに考えていたのであった。


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続きます。






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